佐々木七段が藤井六冠に挑戦 羽生善治九段破れタイトル100期持ち越し 王位戦7番勝負、7月開幕

佐々木大地七段

 将棋の「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)の挑戦者決定戦が18日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、先手番の佐々木大地七段(27)が羽生善治九段(52)を117手で破った。佐々木七段は7番勝負で藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、棋王、王将、棋聖との六冠=に挑む。

 佐々木七段は長崎県対馬市出身、深浦康市九段(51)門下。2016年にプロ入りし、18年度に最多勝利賞、19年度に最多対局賞を受けた。6月にベトナム・ダナンで開幕する棋聖戦5番勝負でも藤井六冠に挑戦することが決まっており、王位戦とのダブルタイトル戦で初の八大タイトル獲得を目指す。

 佐々木七段と藤井六冠の過去の対戦成績は2勝2敗。王位戦7番勝負は7月7日に愛知県豊田市で開幕し、同月13、14日に神戸・有馬温泉の「中の坊瑞苑」で第2局が指される。

 歴代1位の八大タイトル通算99期を誇る羽生九段は、挑戦者として藤井六冠と対局した1~3月の王将戦7番勝負に続き、大台のタイトル100期が持ち越しとなった。

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