オナイウ阿道が所属しているフランス・リーグアンのトゥールーズで、「借金トラブル」が起こっているようだ。
先週末はナントを相手に0-0と引き分けたトゥールーズ。1部昇格初年度であるが、3試合を残して13位での残留を決めている。
しかし、その裏では選手たちの間で金銭の貸し借りを巡るトラブルが発生していたという。
『lesViolets』や『RMC』の報道によれば、その問題の中心となっていたのはデンマーク人DFラスムス・ニコライセンであるとのこと。
ニコライセンは今年26歳になる選手。2020年から2021年にかけてイングランドのポーツマスに所属していたとき、53試合の結果にお金を賭けていたとして制裁を受けた経験を持っている。
その際には「イングランドとデンマークでルールが異なっていたことに気づいていなかった」と弁明し、八百長への関与も認められず、さらにギャンブルの結果5200ユーロ(およそ77.2万円)を損していたことから、2800ユーロ(およそ41.6万円)の罰金処分で解決している。
ただ記事によれば彼は今季所属しているトゥールーズでもギャンブルで大きな損をしていたようだ。
そしてニコライセンはトゥールーズのチームメイトに金を貸してくれるよう要請し、6名の選手やスタッフから総額10万ユーロ(およそ1500万円)を借りていたとのこと。
その中でも最も大きい額を貸していたのが日本代表FWオナイウ阿道で、彼は5万ユーロ(およそ750万円)をニコライセンに渡していたようだ。
ただ、1月にトゥールーズへとやってきたガブリエル・スアソらは彼の行動に疑問を呈し、さらにニコライセンの返済が滞ったため、このところ選手たちの間では緊張が高まっていたそうだ。
「問題が解決されなければプレーしない」とボイコットを示唆する選手も出る中で、キャプテンのブレヒト・デジェーゲレやブランコ・ファン・デン・ボーメンはダミアン・コモリ会長に相談し、何らかの手を打つよう求めたという。
そして最終的にはクラブ側がニコライセンを4月14日のリヨン戦で出場停止にし、給与の前払いを行うことで金銭の問題を和解に持ち込んだとのこと。
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現在ニコライセンはすでにピッチへと戻っているが、クラブは今季限りで彼を放出するための手続きを進めているという。