「これまでで最悪」リバプールOBが南野拓実の獲得を大失敗と主張…その理由は「今シーズン確認された」

写真:Getty Images

元リバプールのストライカーでもあるジョン・オルドリッジ氏が、日本代表MF南野拓実(28)の獲得が大失敗だったと主張した。

2020年1月、南野は5年間在籍したザルツブルクから725万ポンド(約12億5000万円)でリバプールへと完全移籍。プレミアリーグでのプレーするチャンスを与えられた。

ユルゲン・クロップ監督がその才能に惚れ、大きなステップアップとなった南野。しかし、タイトル争いをするリバプールには、不動の3トップがおり、なかなか出番をもらえず。公式戦55試合で14ゴール。プレミアリーグではたった30試合で4ゴールしか記録できずに、2022年7月にモナコに売却されることとなった。

献身性でチームに貢献はしたが、期待とは裏腹に数字の面では貢献したとは言い難い状況。そんな中、同じタイミングでドルトムントへと移籍したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドを獲得できなかったことは大失敗だとイギリス『インデペンデント』で主張した。

「2019年10月に初めてアーリング・ハーランドの存在が私の目に留まった」

「彼が所属していたザルツブルクは、アンフィールドでのチャンピオンズリーグでリバプールと対戦し、後半途中からハーランドが登場した」

「彼の父親がマンチェスター・シティとリーズ・ユナイテッドでプレーしていたまともな選手であることは知っていたが、ピッチで成し遂げたことよりも、ロイ・キーンとの悪名高い衝突の方が有名だった」

「ただ、彼がアンフィールドに現れた時から、私は彼が特別な存在であることを知っていた」

「彼は大きく、素早く、すぐにリバプールのディフェンスに問題を与え、出場から数分後にゴールを決めていた」

「私はリバプールのスカウトではないが、最高レベルのストライカーを経験していれば、その選手を見れば特別な選手だということがわかる。そして10代の頃でさえ、ハーランドがあらゆる才能を持っていることは明らかだった」

「その夜、南野拓実もザルツブルクでプレーしており、リバプールは数カ月後に彼と契約することとなった」

「その時点でハーランドの獲得可能額は約2300万ポンド(約39億5000万円)。リバプールが南野と契約した同じ月にドルトムントがハーランドに支払っていた額だ」

「アンフィールドの意思決定者たちは、近年いくつか素晴らしい決断を下してきたが、ハーランドではなく南野と契約することは、これまでで最悪の結果となるに違いなかった。そして、今シーズンそれが確認された」

あまりにも南野が不憫ではあるが、言いたくなる気持ちもわからなくは無い。ハーランドは、2022年夏にドルトムントから5100万ポンド(約87億6000万円)で完全移籍。すると、シティでの公式戦49試合で52ゴールという脅威的な数字を残している。

プレミアリーグでも33試合で36ゴールを記録しており、2年間在籍した南野と試合数は変わらずも、ゴール数は雲泥の差。ハーランドをあの時獲得していればと言いたくなるのも、無理はないのかもしれない。

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