AZ菅原由勢は「力があった」高評価も…カンファレンスリーグ準決勝で敗退。試合後は揉め事で大混乱

菅原由勢が所属しているAZアルクマールは18日、UEFAカンファレンスリーグの準決勝セカンドレグを戦った。

敵地のロンドンで行われたファーストレグではウェストハム・ユナイテッドを相手に2-1で敗れていたが、わずか1点差での負けにとどめていたAZ。

それから一週間が経ち、逆転の可能性を大きく残す中でホームでのセカンドレグに臨んだものの、サポーターの前で0-1と敗北。残念ながら決勝への切符を手にすることはできなかった。

AZは前半ウェストハムに試合をコントロールされるなか、菅原由勢が大きなチャンスを迎えたものの、ゴールは決められず。

そして後半はAZが攻勢をかけたものの、逆に先制点を決めたのはウェストハム・ユナイテッド。0-0で迎えた後半アディショナルタイムにカウンターでパブロ・フォルナルスが飛び出し、ゴールにシュートを流し込んだ。

この結果、セカンドレグもウェストハム・ユナイテッドが勝利を収めることになり、2試合合計3-1で決勝戦へと駒を進めた。

決勝戦は6月7日(日本時間では6月8日の午前4時)にチェコの首都プラハで行われる予定となっており、相手はフィオレンティーナに決まっている。

なお、試合後にはAZのファンがピッチに乱入したり、ウェストハム・ユナイテッドの選手がスチュワードと揉み合いになったりと多くのトラブルがあったようだ。

AZアルクマールは18年前にもUEFAカップの準決勝に進出したものの、その時にはスポルティングCP(ポルトガル)に敗れてファイナルへの夢を絶たれている。

なお、最後に欧州の大会で決勝に進出したのは32年前となる1980-81シーズンのUEFAカップであったが、その時にもイプスウィッチ・タウンに敗れてタイトルには手が届いていなかった。

この試合でAZの菅原由勢は右サイドバックで先発フル出場。

『VP』での採点はチームで4位タイとなる6.5点。「ハーフタイム前にはチャンスがあったが、そこでいいプレーはできなかった。ただ左サイドのケルケスほど支配的ではないが、静かな力があった」と評価された。

また『fcupdate』においてはチームで2位タイとなる6.5点のレーティングとなっている。

一方、『Eurosport』の記事においては6点とやや低くなっているが、チーム内ではサブの選手も含めて5位タイと比較的上位のレーティングとなった。

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なおAZは現在エールディヴィジで4位となっており、来季のUEFAカンファレンスリーグ出場権獲得が可能なポジションである。また3位のアヤックスとは勝点2のわずかな差のみで、逆転に成功すれば来季のヨーロッパリーグの出場権を獲得することができる。

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