佐伯市の「間越来だんせへ市」、21日で20周年 20日から岩ガキまつりも【大分県】

「自慢は生きの良さ」と話す、「間越来だんせへ市」実行委の戸高史郎会長=佐伯市米水津間越
岩ガキまつりに初出店するOITAしらす豊洋丸店主の金田光司さん=佐伯市米水津浦代浦
試食会で自慢の岩ガキをPRする3市1町の関係者ら

 【佐伯】佐伯市米水津間越(はざこ)で毎月(8月を除く)第3日曜に開かれている「間越来(こ)だんせへ市」が21日、開設20年を迎える。手作りの朝市として始め、「魚だったら負けない。来だんせへ(来てください)」の思いがじわじわと広がり県内外から訪れるファンでにぎわうようになった。20日には第9回日豊海岸岩ガキまつりが同市でも始まり、佐伯自慢の新鮮な海の幸や旬の味覚を堪能できる。

 来だんせへ市は過疎化が進む地域を盛り上げようと住民が知恵を出し合い、2003年5月にスタートした。実行委員会の戸高史郎会長(63)は「当初はどれだけの魚を出せばいいのかも分からなかった。地区の人たちはもちろん、ファンになった人たちがボランティアで運営を手伝ってくれ、皆さんのおかげで続けてこられた」と振り返る。

 21日は午前8時から海辺の村交流館横で開催。名物の競りや鮮魚、加工品販売の他、じゃんけん大会、魚の重さ当て、餅まきなどの記念イベントで節目の市を盛り上げる。

 戸高会長は「自慢はその日の朝に米水津で取れた鮮度抜群の魚。生きの良さ、おいしさが売り。足を運んでみませんか」とPR。

 車での来場が必要。問い合わせは戸高会長(090.8220.1892)。

 岩ガキまつりは豊後水道や日向灘に面した佐伯市と宮崎県延岡、日向両市、門川町の各観光協会が食を通じた観光振興を図ろうと毎年、取り組んでいる。本年度は両県で24店が参加。宮崎県の2市1町では今月1日から始まっている。

 佐伯市内の参加店は昨年度より4店増の13店。幕開けを前に16日、米水津浦代浦の新規参加店「OITAしらす豊洋丸」に3市1町の関係者らが集まり、試食会があった。岩本光生市観光協会長が「今年は店舗数も増えた。多くの人に来てほしい」とあいさつ。店主の金田光司さん(29)が用意した岩ガキや生しらす丼などを楽しんだ。

 金田さんは「ヒオウギガイも一緒に屋外で、訪れた人の目の前で蒸し焼きにして提供したい」と話した。

 8月31日まで。問い合わせは市観光案内所(0972.23.3400)。 

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