栃木県内12地点で今年最高気温更新 那須町の中学校では熱中症で搬送も

 日本の南にある高気圧のふちを回って温かい空気が流れ込んできている影響で18日は、栃木県佐野市で猛暑日に迫るなど県内は暑い一日となりました。

 宇都宮地方気象台によりますと二社一寺にほど近い日光東町の観測地点では午後1時ごろの30.6℃を記録し、今年(2023年)初めての真夏日となりました。涼を求めて日光を訪れたはずの観光客も、この気温に驚いたようで日陰でソフトクリームを食べるなどして暑さをしのいでいました。

 宇都宮では午後3時ごろに33.0℃を記録し今年の最高気温となりました。

 18日は、県内14の観測地点のうち12カ所で今年の最高気温を更新しています。最も気温が高かったのは佐野の34.9℃でした。

 この暑さの影響で那須町の中学校の男女2人が体育祭のリレーの後に体調不良を訴え熱中症の疑いで救急搬送されました。このうち男子生徒が病院で熱中症の中等症と診断されたということです。

 県のまとめでは午後4時までに熱中症で7人が病院に運ばれています。

 宇都宮地方気象台によりますとこの暑さは北西からの風が山を越え乾燥した高温の風が吹きこむ「フェーン現象」によるものだということで、18日で一旦落ち着くとみられています。

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