森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘に起こる、悪夢のような出来事 「オオカミの家」公開決定

チリの2人組監督であるレオン&コシーニャによるストップモーション・アニメーション映画「オオカミの家」が、8月より劇場公開されることが決まった。レオン&コシーニャの最新作で、アリ・アスターが製作総指揮を務めた短編「骨」も同時公開される。

「オオカミの家」は、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いた作品。美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った 2 匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。おびえるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような世界と化していく。

ピノチェト軍事政権下のチリに実在した、コロニア・ディグニダというコミューンにインスパイアされたいう本作。レオン&コシーニャが、監督のほかに脚本、美術、撮影、編集も務め、企画から完成まで5年の歳月を費やして作られた。本作を鑑賞したアリ・アスターが絶賛し、短編「骨」の製作総指揮に名乗りを上げ、さらに自身の最新作「Beau is Afraid」内の 12分にも及ぶというアニメ・パートも彼らに依頼した。

日本オリジナルのポスタービジュアルは、劇中に登場するあらゆる形態の主人公マリアをコラージュしたもの。全編カメラが止まることなく、最後までワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける、“異形”の世界観が凝縮されたビジュアルとなっている。右下の二匹の子ブタの手足が長い理由は本編で明かされる。監督のレオン&コシーニャは「大好きなアートワークだ。本当に完璧!アメイジング!早くシェアさせて!」と、絶賛のコメントを寄せている。

【作品情報】
オオカミの家
2023年8月より、 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018


2023年8月より、 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
© Pista B & Diluvio, 2023

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