メッツがゲーリー・サンチェスの昇格を予定 アルバレスと併用か

現在ナショナル・リーグ東地区3位のメッツは、オールスター・ゲーム2度選出の捕手ゲーリー・サンチェスを日本時間5月20日から始まるガーディアンズとの3連戦初戦で昇格させる意向のようだ。正式な発表はまだされていないが、メジャーリーグ公式サイトでメッツの担当ライターを務めるアンソニー・ディコモ氏が伝えている。サンチェスは今季ジャイアンツとマイナー契約を結んでいたが、日本時間5月3日にリリースが発表されると、同10日にメッツがマイナー契約で獲得。同20日までにメジャー昇格できなかった場合にはサンチェスが契約を破棄しFAとなることができる条件が盛り込まれていたため、滑り込みでの昇格となった。

現在30歳のサンチェスは、2015年にヤンキースでメジャーデビューを果たすと、2016年にはわずか53試合で20本塁打をマークし、翌2017年には打率.278、33本塁打、OPS.876の成績でシルバー・スラッガーを獲得するなど打力を武器にレギュラーに定着。一方で守備の面ではボールを後逸する場面が多くみられるなどその能力が疑問視されており、2020年以降は打撃成績を落としていたことも相まって、FAとなった今季はメジャー契約をもらえずにいた。それでもメッツ傘下に加入後は3Aのゲームに7試合出場して打率.318、OPS1.077の好成績。アピールを続けてメジャー復帰のチャンスをつかんだ。

メッツは現在オマー・ナルバエスとトーマス・ニードの捕手2人が故障で離脱しており、若手有望株のフランシスコ・アルバレスが正捕手を務めているが、打率.218と苦戦し、守備面でも盗塁阻止率11%と物足りなさがある状況。また、メッツは今季得点数メジャー18位タイと打線が低迷気味となっていることもあり、捕手兼DHとして打撃に実績のあるサンチェスに白羽の矢が立った。故障離脱中の両捕手は2-3週間をメドに復帰する予定となっており、サンチェスに与えられるチャンスは多くないが、以前の打棒を取り戻すことができれば指名打者として居場所が与えられる可能性もありそうだ。

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