原爆資料館長「実相に触れた」 G7の視察内容は明かさず

 広島市の原爆資料館の滝川卓男館長は19日、市内で記者会見し、先進7カ国(G7)首脳の資料館視察に関し「政府行事なので政府に聞いてほしい」と述べ、具体的な内容を明らかにしなかった。被爆者とのやりとりも公表せず、芳名帳に記帳したかどうかも明言を避けた。一方で「視察で被爆の実相に触れていただくことは実現できた」と語った。

 被爆者との面会は「年々被爆者が高齢化する中で、生の声を聞くことは非常に重要な意義のある機会だ」と評価。首脳に対し「平和に対するメッセージを発してほしい」と注文した。

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