「プレミアリーグ開始」直前に2部降格の哀しきルートン、悲願の初昇格に王手!運命の一戦は日本でも配信

24チームで争われるイングランド2部EFLチャンピオンシップもいよいよクライマックス。

すでに上位2チーム、ヴァンサン・コンパニ監督率いるバーンリーと2021年に2部へ降格したシェフィールド・ユナイテッドが自動昇格を決めている。

残すは3位~6位による昇格プレーオフ。今週その準決勝の第2戦が行われた。

結果は、リーグ3位のルートン・タウンが同6位のサンダーランドをホームで逆転。もう一方はリーグ5位のコヴェントリー・シティが同4位のミドルズブラにアウェイで勝利を収めている。

これにより、27日のプレーオフ決勝ではルートン・タウンとコヴェントリー・シティが聖地ウェンブリーで激突することになった。

ともにプレミア常連クラブを破り勝ち上がってきた両チームだが、特にルートン・タウンのプレミアリーグ初昇格にかける想いは強いはず。

ルートン・タウンのホーム、ルートンはロンドンの北50kmほどに位置する街。ここにあるロンドン・ルートン空港は国内でもLCCの拠点空港として知られている。

1885年に創設された歴史あるルートン・タウンは、1980年代に1部リーグに定着。1987-88シーズンにはリーグカップを制し、クラブ初タイトルを獲得した。

ところが、プレミアリーグ開幕直前の1991-92シーズンに22チーム中20位となり2部降格を喫すると、4年後には3部へ降格。さらに2000年代には3年連続の降格で一時は5部まで落ちてしまった。

そこから3歩進んで2歩下がるようなシーズンを繰り返し、2019-20シーズンに2部へ復帰。そして今季、リーグ戦で3位の成績を収め、ついに悲願のプレミア初昇格まで「あと1勝」というところまでやってきた。

ちなみに、対戦するコヴェントリー・シティもプレミアを最後に戦ったのは22年前の2000-01シーズン。

当時はマルクス・ヘドマン(スウェーデン)、ムスタファ・ハッジ(モロッコ)、ジョン・ハートソン、クレイグ・ベラミー(ともにウェールズ)、ジョン・アロイージ(豪州)などが在籍していた。

のちにジュビロ磐田や北海道コンサドーレ札幌でプレーするジェイ・ボスロイドがプロデビューを果たしたのもこのシーズンのコヴェントリーだ。

どちらが勝ってもプレミアに新鮮な風をもたらすであろう、ルートン・タウンとコヴェントリー・シティ。両チームによる決戦は5月27日(土)、日本時間の翌28日(日)0:45にキックオフされる。

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イングランド2部のチャンピオンシップは日本でDAZNが放映権を持っており、嬉しいことに昇格プレーオフも配信中。サッカー好きはぜひ27日夜に行われる運命の一戦を楽しんでほしい。

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