高校生が住宅設計でコンペ テーマは雑貨ショップ併用住宅 最優秀の3年「将来はデザイナーに」/岡山・津山市

岡山県津山市の津山工業高校建築科の生徒が設計技術やアイデアを競う第54回「住宅設計コンペティション」(県建築士会津山支部主催)で、最優秀賞に3年・多木夢人さん(17)の作品が選ばれた。

2、3年生70人が「環境に配慮した、手作り雑貨ショップ併用住宅〜緩やかに繋がる家〜」をテーマに、昨年度に1点ずつ考案。同支部調査研究委員会が、校内審査を通過した20点を課題の理解度や製図力、デザイン力などの項目で審査し、優秀賞、入選を含めて10点を選んだ。

多木さんは、1階にショップとウッドデッキを含むアトリエ、2階にキッチンや子ども部屋といった居住スペースを配置。自然や家族とのつながりを感じられるようにL字型の台所で食事室と居間の仕切りを無くしたり、ウッドデッキの天井部分のバルコニーに芝生を敷いたりするなど工夫を凝らした。

審査員からは「課題への理解度が高く、図面がきれいにまとめられている。敷地に対して、建物の形状や駐車スペース、庭の配置のバランスもよく考えられている」などと講評を受けた。

表彰式が17日、同市の荒木組津山営業所・プレゼンテーションオフィスであり、橋本政己支部長が入賞した10人に賞状を手渡した。副賞の池上賞も受け取った多木さんは「前回の反省も踏まえて、色使いと見栄えの良さにこだわった。将来はデザイナーになってものづくりに携わりたい」と喜びを語った。

受賞作品は29日まで、同市新魚町の市立図書館で展示される。

多木さんを除く受賞者は次の通り。(敬称略)

▽優秀賞=景森澪、神﨑菫(以上3年)、坂田旭歩、二宗更紗(以上2年)▽入選=芦田心乃、上山圓人(以上3年)、竹内李奈、廣戸希姫、山根一輝(以上2年)

表彰状を手にする入賞者

© 津山朝日新聞社