G7首脳と対話 被爆者・小倉桂子さん「わたしたちは一緒に考える共同体」

19日、原爆資料館(広島市)でG7の首脳と対話した被爆者の 小倉桂子 さんが、その様子を語りました。

19日、平和公園を訪れたG7首脳は、原爆資料館で岸田総理から展示内容の説明を受け、8歳のとき、爆心地から2.4キロの自宅そばで被爆した 小倉桂子 さん(85)と対話しました。首脳たちの資料館滞在時間は40分でした。

8歳のとき被爆 小倉桂子 さん(85)
「わたしの目を通して、心を通して追体験してくださいと申し上げました。みなさんは本当に握手してくださって、握手を!という感じで握手をして、ねぎらいの言葉をくださって、そして、『がんばれよ』みたいな感じで。わたしたちは、その瞬間にまるで一緒に考える共同体と感じました。(首脳たちは)もっともっと話が聞きたいという感じに見えました。この地球上に核がないことをできるだけ早く、そのためにがんばってほしいとわたしは申し上げました」

通訳を始めたのは、小倉さんが42歳のとき。夫であり、原爆資料館の館長だった故・小倉馨 さんが亡くなったことがきっかけでした。亡き夫に代わって始めた活動は広がり続け、今も被爆者として海外に出向いて証言をするほか、広島を訪れる世界中の人たちに英語で平和への思いを伝えています。

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