横浜FCがカウンターからの2発で2連勝達成! 川崎Fは瀬古の直接FKで反撃も及ばず【明治安田J1第14節】

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20日に明治安田生命J1リーグ第14節の横浜FCvs川崎フロンターレがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、ホームの横浜FCが2-1で勝利を収めた。

前節の柏レイソル戦で1-0の勝利を収め、最下位を脱出した横浜FCだが、エース・小川と中盤の主力ユーリ・ララが累積警告で出場停止。長谷川が前線でスタメン起用された。

対する川崎Fは12日に行われたFC東京との多摩川クラシコを1-2で落とし、連勝が「3」でストップ。今節はFC東京戦でレッドカードを受けた脇阪のほか、中盤を支えるジョアン・シミッチも累積警告で出場停止となり、瀬古、大島、橘田の3人が中盤を務め、遠野や山村も先発出場を果たした。

先にゴールに迫ったのは川崎Fだった。4分、ボックス手前中央付近でボールを持った瀬古が右足でミドルシュート。アウト回転がかかりながら落ちていく際どいボールだったが、これは惜しくも枠を外れた。

川崎Fがボールを保持する時間が続く。26分には、相手陣内中央でボールを持った大島が最終ラインの裏に浮き球のスルーパス。遠野が反応してシュートまで持ち込もうとしたが、横浜FCディフェンス陣がなんとか防いだ。

押され気味の横浜FCはセットプレーからゴールを狙う。32分、相手陣内中央寄りの左でFKを得ると、キッカーの井上は後方の長谷川へパス。ロングボールが右サイドにいた山下に通るが、右足であげた速いクロスは弾かれてしまった。

その後も主導権は川崎Fが握るが、横浜FCがカウンターから先制に成功。44分に自陣内でボールを奪うと、パスを受けた長谷川が持ち上がり、相手陣内に侵入する。右サイドにいた伊藤へボールを送ると、ボックス内に走り込んできた井上へ浮き球のパス。頭でのトラップから反転して左足でシュートを放ち、ゴール左へとボールを流し込んだ。

横浜FCが1点をリードして迎えた後半。立ち上がりはさらに点差が広がる予想外の展開となった。48分、川崎Fのクロスを弾き返した横浜が再び自陣内からカウンターを発動。山根が相手陣内右サイドにスルーパスを送ると、山下がこれに反応してスピードアップ。追ってくるDFを振り切ってボックス内まで持ち込み、滑り込みながら打ったシュートがゴールへと吸い込まれた。

横浜FCの勢いは止まらない。51分、左サイドから右サイドへと展開していくと、ボールを受けた山根がボックス右角あたりから中央へクロスを送る。ファーに走り込んだ林が左足で合わせたが、バウンドしたボールはGKの頭上を超えてクロスバーに当たり、ゴールとはならなかった。

攻めあぐねる川崎Fはセットプレーから反撃に出る。68分、敵陣中央で得たFKのキッカーを務めたのは瀬古。GKブローダーセンの逆を突いたシュートを右隅に突き刺し、アウェイチームが1点を返した。

このまま同点に追いつきたい川崎Fは76分に小林や小塚を投入して攻勢に出る。すると86分、敵陣右サイドで得たFKのキッカーを小塚が務め、中央へ送ったクロスに小林が反応。ドンピシャのヘディングシュートがゴールに飛んだが、GKブローダーセンがビッグセーブで凌いだ。

後半アディショナルタイムに突入すると、川崎Fは山村を前線に上げるパワープレーで同点ゴールを狙いにいったが、横浜FCはうまく時間を使う。スコアは2-1のまま試合が終了し、横浜が2連勝を達成。川崎Fは痛恨の2連敗を喫した。

横浜FC 2-1 川崎フロンターレ

【横浜F】

井上潮音(前44)

山下諒也(後3)

【川崎F】

瀬古樹(後23)

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