【中村春菜さん(『北精園茶舗』 ディレクター/モデル/歯科衛生士)】家族と共に村上茶の素晴らしさを広めていきたい

中村春菜さん(『北精園茶舗』 ディレクター/モデル/歯科衛生士)

プロフィール
中村 春菜(なかむら はるな):村上市出身。高校卒業後に歯科衛生士を目指して新潟市内の短大に進学。在学中にミスコンに選ばれた事がきっかけでモデルの仕事を始め、卒業後は歯科衛生士として働きながらモデル活動も続ける。2021年に父親が150年続くお茶屋を受け継ぎ、「北精園茶舗」のディレクターも務めている

ガタチラスタッフ:『新潟人150人目は、モデル・歯科衛生士・『北精園茶舗』 ディレクターと多方面で活躍する中村春菜さんです!2021年から「北精園茶舗」のディレクターの仕事を始めたきっかけとは?中村さんが3つの仕事を頑張る活力などたくさんお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』


親孝行から始まったモデル活動

–様々な顔をお持ちの中村さんですが、モデルになる事は小さい頃からの夢でしたか?

中村さん:まさか!モデルをやりたいとは全く考えていませんでした。学生時代はけっこう反抗期も激しくて…特に母にはたくさん心配をかけてしまっていたと思います。

–それは意外です(笑)!

中村さん:勉強もあまり好きではなかったし、今思うと、将来の事も真剣に考えられていなかったかもしれません。高校時代の友人に影響を受けて歯科衛生士を目指すようになり、進学した短大でモデルという仕事に出会いました。卒業後もモデルを続けたのは、私がメディアに出ると両親が喜んでくれるからなんです。これは親孝行になるなと思って続けていました。反抗期の時の恩返しのような感覚でしたね(笑)。

モデルのお仕事をしている様子

–なるほど!モデルの活動を通じて、感じたことはありますか?

中村さん:モデルの仕事を続ける中で、一つ一つのお仕事の意味をしっかり考えるようになりました。「綺麗に着飾っている自分を見て欲しい」ではなく、“その綺麗なワンシーンを作る為に関わっている多くの方達の存在”に気付いてから、「この商品がよく見える為にどうしたら良いか」、「企業イメージを良くする為にどうしたら良いか」という観点を大切にしています

–歯科衛生士のお仕事では、どんな所にやりがいを感じていますか?

中村さん:患者さんとしっかり向き合える所が良いなと思います。お口の中を意識する事でその人が生まれ変わるというか、瞳に輝きが生まれると感じています。診療中に「患者さんがどんな風にライフスタイルを意識しているか」、それによって「どんな喜びが得られているか」が分かると私も嬉しいですし、この仕事をやっていて良かったと思います。距離が近めな歯科衛生士かもしれないです(笑)。

–お口の悩みなども相談しやすそうですね!

中村さん:体調やストレスなどの心身の変化はお口に出やすいので、何気ない話をする中で症状の原因が見えてくる事もあります。予防に役立てる為にも、患者さんとの会話は大切にしています。

歯科衛生士のお仕事をしている様子

二足のわらじから三足へ

–2021年からは「北精園茶舗」のディレクターもされていますが、きっかけは何だったのですか?

中村さん:ある日、父から「お茶屋をやることになった」と突然伝えられたんです(笑)。父が村上でお茶を作り、私と妹がディレクターとして広報やPRを担いながら、家族みんなでおいしいお茶を作っています。各々が持ち場に分かれて課題に取り組み、定期的に集まって報告し合うという家族の時間が楽しみの一つですね。今3つの仕事を続けられているのも、そういう時間がモチベーションになっていると思います。

–ディレクターの仕事を始めてからの変化はありますか?

中村さん:もともとお茶を飲む習慣はありませんでしたが、日常の中でお茶を淹れるようになってから生活が大きく変わりました。お茶を淹れている間、他の事をせずゆっくりと抽出を待つ時間がある事で、慌ただしい日々の中に隙間が生まれたんです。それが、リラックスや自分と向き合う時間になっています。あとは、家族との時間が増えたことが嬉しいですね!

–素敵な時間ですね!

中村さん:幼い頃、仕事が忙しい父とあまり一緒に遊んだりした記憶がなかったのですが、今こうして一緒に仕事をする事でその時間を取り戻している感覚がお互いにあります。家族の距離が一層近づいた感じがしますね。昔から少年のようにずっと夢を追いかけている父のおかげです!

世代を超えた美味しさを広めたい

–『北精園』のブランディングや広報を行う上で大切にしている事は何ですか?

中村さん:日本茶は多忙な現代人にこそ欠かせない飲み物だと思っているので、もっと多くの人に飲んでもらえるようにパッケージデザインなどにもこだわっています。歴史を感じつつ、若い方も手に取りやすいように古めかしくならないように意識しました。お茶の知識も全くなかったので一から勉強しましたが、調べれば調べるほど「もっと広めていかなくちゃ」と思う事ばかりです。せっかくモデルというメディアの仕事もしているので、それも活かしてPRしていきたいと思っています。

–『村上茶』にはどのような特徴があるのですか?

中村さん:お茶は太陽の光を浴びるとカテキンなどの苦み成分が出るのですが、新潟は他県に比べて日照時間が少ないので、その分まろやかな味わいが生まれるんです。だから、『村上茶』には他にはない美味しさがあります。

–他とは違うお茶を飲んでみたいですね!お茶を楽しむイベントも開催されているのですよね?

中村さん:2月に「花茶体験ワークショップ」を開催しました。その際に親子3世代で参加してくれた方がいらっしゃったのですが、3世代がお茶によって繋がっている姿が印象的で、見ていて感動しました。おばあちゃんがほうじ茶に梅干しと蜂蜜を入れたものをお孫さんが飲んだり、お孫さんが花びらを入れて作ったものをおばあちゃんとお母さんが試飲して「なんか違うね。」と笑いあったり、素敵な時間でしたね。そんな時間をこれからも増やしていきたいと改めて思ったので、イベント開催も楽しみにしていてください!

–『北精園』のお茶はECサイトでも購入できるんですよね?

中村さん:そうです!村上市内の店舗もこれから整えていく予定なのですが、村上は遠いので(笑)ECサイトにはより力を入れていこうと思っています。店舗では試飲を再開する予定なので、村上まで足を運んでくださる方には、気軽に一服という感じで立ち寄って欲しいですね。

–最後に、これからの目標を教えて下さい!

中村さん:『北精園』としてオリジナルの商品開発を進める事です。気軽にお茶を楽しめるティーパック商品には特に力を入れていきたいですね。また、当社では完全無農薬で茶葉を栽培していて、無農薬栽培でしかできないお茶の実があるんです。お茶を作る上では必要ないからと廃棄するのではなく、そこからオイルを精製して商品化を目指すというのが直近の目標です。そして、お茶と共に効果的にPRできるように3つの仕事のご縁を大切にしながら頑張ります!

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