水橋中生徒の情報紛失 住所など記載カード13人分

 富山市教委は20日、水橋中で生徒の個人情報が書かれている「災害用引き渡しカード」13人分を紛失したと発表した。13人は1年生女子で、氏名や住所、保護者の名前、緊急時の連絡先などが記されている。外部への情報の流出や不正利用は確認されていない。

 市教委によると、17日夕、男子生徒16人分のカードがクリップで束ねられた状態で職員室内の机上に置かれていた。学級担任が一時的に保管していたロッカーを確認したところ、女子生徒分がなくなっていることが分かった。翌日、管理職に報告し、全職員で探したが見つからなかった。市教委は誤って廃棄した可能性があるとしている。

 カードは災害時、保護者らに生徒を引き渡す際に参照する。4月12日に1年生の学級担任が生徒29人分のカードを回収し、防災担当の教員に速やかに提出すべきだったが、職員室内のロッカーに男女別で保管していた。

 市教委の竹脇孝志事務局次長は20日の記者会見で「多大なご迷惑、ご心配をおかけし、深くおわびする」と陳謝した。福満弘信学校教育課長と水橋中の河原弘幸校長も出席した。

 学校は19日に全校集会と臨時保護者会を開き、生徒と保護者に謝罪した。市教委は22日、臨時校園長会を開き、個人情報管理について徹底を図る。

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