【宇佐】太平洋戦争時に宇佐海軍航空隊があり、多くの戦争遺構が残る宇佐市内を巡り、戦争の悲惨さや平和について考える「第17回宇佐航空隊平和ウオーク」が20日あり、市内外から約150人が参加した。
戦争資料の調査などをする豊の国宇佐市塾(平田崇英塾頭)の主催。
柳ケ浦高をスタートした参加者は、空襲でできた爆弾池、航空機を空襲から守る「掩体壕(えんたいごう)」などが点在する宇佐平野の約10キロのコースを、ウオーキングを楽しみながら巡り、ガイドの説明に耳を傾けた。地域にある四つの小学校からも小学生ガイド約75人が参加。校区にある遺構の歴史などを紹介した。
教覚寺には安心院高と大分大などによって制作された仮想現実(VR)映像が用意され、海軍航空隊員の目線で宇佐の景色が見られる体験コーナーもあった。
参加した小南健治さん(73)=同市四日市=は「父がゼロ戦のエンジンを造っていた。イベントを通して戦時中のことを伝えていくのは大切」と話した。