「不況を吹っ飛ばす」女性経営者を表彰 大津の34歳製本会社社長は何を評価された?

幼稚園などに色紙を提供する活動を紹介しながら大杉副知事に受賞を報告する藤澤さん(県庁)

 個性的な女性経営者を表彰する「J300アワード」の特別賞に、学生向け参考書を手掛ける藤沢製本(大津市枝)の代表取締役藤澤佳織さん(34)が選ばれた。積極的に女性採用を進め新規事業を立ち上げた手腕や、製本の過程で発生する色紙の端材を市内の幼稚園や保育園に届ける地域貢献活動などが評価された。

 「J300」は、「女性社長300人が不況を吹っ飛ばす」を合言葉に2009年から始まった女性経営者の祭典。東京の民間会社が主催し、表彰は14年度から始まった。

 公募のアワードにノミネートされた藤澤さんは、22年度のファイナリスト13人に選出され、大賞、準大賞に次ぐ特別賞を受賞した。

 藤澤さんは20年11月、義父が経営する同社の共同代表に就任。専務の夫と子育てしながら会社を切り盛りする。

 16日に大杉住子副知事を訪問した藤澤さんは、昨年から始めた色紙の提供が好評だと報告し「子どもたちの教育に何か貢献ができないか常に考えていた」と受賞を喜んだ。

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