東ティモール総選挙、野党が優勢 独立英雄の元首相率いる

東ティモールの首都ディリ郊外で投票するグスマン元首相=21日(共同)

 【ディリ共同】2002年にインドネシアから独立した東ティモールで21日、一院制議会(65議席)の総選挙が行われた。事前の世論調査では、野党東ティモール再建国民会議(CNRT)が優勢。同党を率いる独立の英雄グスマン元首相(76)は21日、首都ディリ郊外で投票し、「国民が望んでいる」と述べ再登板に意欲を見せた。

 即日開票され、早ければ22日に大勢が判明する。グスマン氏は15年に首相を辞任したが、今も絶大な人気を保つ。ただ、CNRTが過半数の議席を取れなければ連立交渉にもつれ込み、政権交代の可否は不透明となる。

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