【男が推すBL3選】はい、全員顔がいい!『つよがりオメガは僕らの番』にノーベル賞をあげたい

今月のスギノ☆イチ推し作品はこれ!
総合電子書籍ストア「ブックライブ」にて更新中の『BL営業担当・スギノpresents 男が推す♂推しBL特集』をnumanにて特別掲載!

日ごろからBLマンガに親しみ、BLのトレンドを知るスギノが、実際に読んで面白かったBLマンガから、毎月【推しBL作品】を紹介していきます。

今月は『つよがりオメガは僕らの番』『アバウト ア ラブソング』など3作をピックアップしました!

(画像:ブックライブより引用)

【1】つよがりオメガは僕らの番 1(あやみね稜緒):リブレ

つよがりオメガは僕らの番 1(あやみね稜緒):リブレ

俺たちはずっと番を探していたんだ いまさらβになんか戻してやるかよ

自らをβと偽り生きるΩの高雛なつおは、秘書の採用面接に向かう途中突然の発情を起こし襲われかける。
間一髪でピンチを救ったのは超ハイスペックなαの双子・東ヶ崎侑也と智也で…!
激しく惹かれるその感覚に、この双子が『運命の番』であると気付くなつお。
果たしてどちらが『運命の番』なのか――…!?

つよがりオメガが、愛される喜びを知るまで。――単行本描き下ろしはお揃いピアスのお話。

ノーベルいい双子で賞を差し上げたい。いいオメガバース作品です。

【カップリング属性】ハイスペック双子α×美人Ω

高雛なつおは、自らをβと偽り生きるΩ。大企業東ヶ崎グループの秘書採用面接に向かう途中に突然の発情を起こし、居合わせたβ男性に襲われかけるというピンチに陥ります。
しかし、間一髪でピンチを救ったのは超ハイスペックなαの双子、東ヶ崎侑也と智也でした。

なつおは双子と激しく惹かれ合い、その強烈な感覚から彼らのどちらかが『運命の番』であると気付きます。
しかし、果たしてどちらが本当の『運命の番』なのか―――

はい、全員顔がいい!
いや、顔がね、いいんですよ…。
受けのなつおの美しさたるや。疲れて眠るなつおを侑也と智也が眺めるシーンを見てください。
…美ッ!
しかも、攻めに至ってはひとりだって相当な威力なのに、双子ですからね。
これにより攻撃力は2倍に!スゴイぞー!カッコいいぞー!!ふはははは!!

~~~間~~~

この作品は運命の番との出会いを描いたストーリーですが、相手が双子ということはどちらかは運命の番ではないんですよね…。
でも、そんなことは関係なく侑也と智也はなつおに優しい。
第二の性のことでこれまでいいことがなかったなつおは、Ωであることに悩み、周囲の人間を信用しきれずにいました。そんななつおが徐々に二人に心を開いていく様子がよきです。
ここ、すごいすきだなと思ったんですが、なんというか、双子たちは無理になつおの心の壁を越えてくる感じではないんです。
その壁に寄り添って、なつおの方から扉を開けてくれるのを待っている、という感じなんです。
この尊さ、みなさんにも伝わりますよね…。

このよさ、みなさんにも是非読んで体感していただきたい…。
オススメです!

【2】神様のヨスガ(安寧):一迅社

神様のヨスガ(安寧):一迅社

「愛おしいだけの愛なんていらない」

とある村の外れの山奥に、"白面様"と呼ばれる神様が住んでいた。白面は、痛みも悲しみも、苦しさも寂しさも、あらゆる負の感情を果実にして捨てる力を持っていた。

ある日、一人の幼い人間が白面に拾われる。彼は立派な青年に成長し、いつしか白面に淡い気持ちを抱くようになっていた。しかし、青年は数年前から身体に異変を感じはじめていて――。

人間と神様が紡ぐ、新しい愛と恋の物語。

これがほんとの神BLってな!

【カップリング属性】神に拾われた人間×人間を拾った神様(受け攻め不明)

自分の感情を果実にして捨てることができる神様・白面と、そんな神様に拾われた人間・ヨスガのお話。
神様と人間の愛、そして恋が交差する切ない物語で、愛情の示し方や解釈の難しさについて、愛について、改めて考えさせられる良い作品でした…。

人を愛することが使命であるにもかかわらず、過去に人間から拒まれた経験から人間を愛することに苦悩する神様。
ヨスガは人ならざるものが見えることから人々に疎まれていましたが、神様に出会い、共に生きてきました。そして、神様に想いを寄せるようになっていく。
しかし、人間であることが神様との愛の障壁になってしまう。
人でなければ神に愛してもらえない。しかし、人のままでは神とは永遠に一緒にいることはできない。
ヨスガは神様とともにあるためにどのような決断をするのか―――。

ため息が出てしまうほど、美しい物語でした。
神様の容姿や、雰囲気、暮らしている場所の景色、すべてがビューリホー。
マンガ家の皆様は頭の中にある景色をどうにか紙面に描き出そうとするのだとお聞きしたことがあります。安寧先生の頭の中にはどんな美しい景色が広がっているのでしょうか…。
白面様とヨスガと共に過ごし、彼らを見守る八咫烏もとてもいいキャラでした。
本編の続編も是非読みたいですが、ヨスガと出会うまでの前日譚も読みたい…!
ストーリーの広がりを妄想してしまいたくなる、良いマンガでした。
是非お手に取ってみてください!

【3】アバウト ア ラブソング(夏野寛子):シュークリーム

アバウト ア ラブソング(夏野寛子):シュークリーム

バンドマンの星名は、そろそろ音楽でどうにかなりたいけれどラブソングを書くのが苦手な男。
最近はバイト先の大学生・瀬戸くんが純粋でまぶしくて……癒やされている。
そんな瀬戸くんが雨に濡れて沈んでいた日、星名は彼を連れ帰って一夜を明かしてしまう。
しかし翌朝、瀬戸くんが思っていたより“年若い”ことが分かり…………………!!!

後悔に揺れる星名。
しかし瀬戸くんは、だめ大人なりに誠実でいようとする星名によりいっそうの恋心を積もらせていく――。

みんな頑張って大人になるんだ…。

【カップリング属性】バイト先のバンドマン先輩×年下ワンコ後輩

28歳、ゆるくバンドマンを続けている星名。
なんとか音楽で食べていきたいけど、どこか本気になれなくてもやもや、みたいな日々を送る。
最近はバイト先の後輩の瀬戸くんがカワイくて癒し!
見た目はいいが、どことなくダメオーラが漂う星名。
「犬猫がかわいいみたいな感じだから」と言っていたはずの瀬戸くんのことも、ひょんなきっかけで家に連れ込んでしまう…。
しかし!翌朝の会話で大学生だと思っていた瀬戸くんが高校生であることが判明!
さすがの星名も自身の緩さを反省。
一方的に瀬戸くんと距離を取るが―――。

日々の癒しだった瀬戸くんの溢れるカワイさにあてられ、ついちょっかいをかけてしまい痛い目をみる星名。
だからって、なにも言わずに距離を取るなんてちょっと大人とは言えないぜ…。
でもアラサー仲間の私は星名の気持ちもわかるんですよね…。
大人って思ったほどはちゃんとしていない。

高校生の瀬戸くんは、年相応に悩みがある。
そんな彼からすると星名は堅苦しい大人とは違う、頼れるお兄ちゃんくらいに思えていたのではないでしょうか。
でも、星名からすると自分は全然ちゃんとしていないし、年下の瀬戸くんから頼られることが、ちょっとプレッシャーになってしまったのかもしれません。
瀬戸くんに頼られるのは嬉しい、でも頼られるほどしっかりしていない。だから一緒にいるべきではない、みたいな思考。
自分から手を出しておいて勝手ですし、星名は完全にテンパっている感じ。
でも、から回りつつも瀬戸くんのことを考えてはいるというところがなんとも切ない。
そんな思いも瀬戸くんには伝えてないから伝わるわけもなく…。

バンドマンらしく気持ちは歌に、なんてベタなことをしてみたり。
星名はずるくてダメな大人ですが、僕は嫌いになれないなと感じました。

情けない大人のリアルを感じるBL。アラサーの心に刺さりました。

こちらもオススメ!!

のみ×しば 4(田倉トヲル):集英社

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食べたくなっちゃった(小畑つねちか):集英社

食べたくなっちゃった(小畑つねちか):集英社

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夜明けの声をきいてよ(櫻川なろ):一迅社

夜明けの声をきいてよ(櫻川なろ):一迅社

「大学4年、就活、夢、同棲 二人はまだ愛の途中――」
大学生の港人は恋人の春喜と同棲中。真面目で優しく頭の良い港人と、まっすぐで自由な春喜は、大学でもニコイチの凸凹コンビで知られている。
しかし、過去の経験からゲイであることにコンプレックスを抱き、元彼の影響で強い劣等感を抱える港人は、二人の関係を口外しないことを約束事としていた。そして、春喜はそのことに少し寂しさを感じていた。
就活も佳境に入る大学4年、港人は大手企業の選考に進み、春喜はミュージシャンになる夢を追いかけ、日々ストリートで歌い続けている。人生の岐路に立った二人の生活は、様々な悩みに直面し、少しずつ揺れはじめるーー。

リブート(上)(いちかわ壱):徳間書店Chara

リブート(上)(いちかわ壱):徳間書店Chara

自由人な蒼(そう)の先輩登場で、こじれた三角関係が動き出す…!? 「リセット」シリーズ待望の新章!!
自分の世界の全てだった恋人・蒼とのいびつな関係をリセットし、高校3年生になった冬真(とうま)。別れるきっかけをくれた同級生の槙(まき)とは、本音を話せる親友としていい関係を築けている。
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その矢先、通い始めた塾で講師を務める蒼と再会して…!?

ネオン街の蜘蛛と蝶(滝端):一迅社

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キャバクラ「Butterfly Room」の店長を務める伊泉は、悪い客から店を守るため、ヤクザの榛沢組に交渉を持ちかける。
しかし組長の榛沢にはぐらかされ、どうしても店を守って欲しいならみかじめ料の代わりに身体を差し出すよう示唆されてしまう。
真面目な伊泉は、榛沢の提案を受け入れたのだが、なぜかいつも行為は途中で終わってしまい…。

新庄くんと笹原くん 1(腰乃):東京漫画社

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高校生の真希ちゃんは二次元が大好きなオタク男子。ひょんなことがきっかけで、リア充な同級生・新庄くんの興味もない恋愛相談(対・生物教師♂)に乗るハメに。
面倒ながらもオタク知識満載のアドバイスを続ける真希ちゃんだが、日に日に自分の方が新庄くんを意識し始めてしまい…。

BL営業担当・スギノとは?

学生時代は某テーマパークでゴンドラを漕ぎながら、大型書店の女性向けコーナーでアルバイト。

印刷会社勤務を経て現在ブックライブでBL出版社の営業担当。身長183センチ、元バレーボール部。

好きなマンガのキャラクターは跡部様(『テニスの王子様』)男性目線で感じたBLの面白さを紹介したい!

「男が推す♂推しBL」が、新たなBL作品との出会いのきっかけになれたら嬉しいです! <関連記事>

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