21日午後6時すぎ、ウクライナのゼレンスキー大統領が、広島市の平和公園で原爆慰霊碑に献花しました。
午後5時半ごろ、平和公園に到着したゼレンスキー大統領は、湯崎知事や、松井市長の出迎えに応えながら原爆資料館に入りました。資料館の中では展示された被爆資料を視察し、芳名録に記帳をしたとみられます。
原爆資料館を出ると、岸田文雄総理と原爆慰霊碑がある平和公園を歩いて移動。
ウクライナカラーのリボンがあしらわれた花束を手向けると、黙とうを捧げました。
ゼレンスキー大統領は、午後5時ごろ、G7サミットの主会場から平和公園に移動し、警察の警護車両に先導されながらときおり専用車両の窓から沿道にむけて手を振るなどしていました。
献花後、ゼレンスキー大統領と岸田総理は平和公園内にある会議場で、このあと首脳会談を行う予定です。
ゼレンスキー大統領は、G7広島サミットに招待国として出席するため20日午後に広島に入りし、G7首脳との会合や招待国を交えた拡大会合に出席するなどしてウクライナへの支持を訴えました。
岸田総理はサミット閉幕後の記者会見でゼレンスキー大統領の出席について、「G7とウクライナの揺るぎない連帯を示すとともに、G7として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を確認し、これを守り抜く決意を新たにするとのメッセージを世界に向けて力強く示せた」と述べていました。