宮崎県都農町地域おこし協力隊の古部祐子さん（38）が、子育てに必要な情報を落とし込んだマップを作成した。道の駅「つの」や町役場に置いてあり、町内の複数の保育園にも配布した。
おむつ替えシートを備えた施設や、遊び場の位置を分かりやすく紹介。公園にはどのような遊具があるか、飲食店に関しては親子連れが利用しやすい個室があるかといった情報のほか、子ども用メニューも記載。町内の習い事なども掲載している。
同町は子育て支援制度が充実している一方、遊び場などの身近な情報は得づらく、口コミに頼りがちと感じていた古部さん。住民アンケートやワークショップを通じて情報を集め、雑誌編集者だった経験を生かして3月末に千部を完成させた。唯一の出費となった印刷費1万1千円は国からの同協力隊に対する活動費で賄った。
古部さんはマップ作成のほか、17日に町役場を訪れ、公園のトイレ美化やSNSでの情報発信など、子育て環境の充実を要望。「（マップ作成の過程で）切実な声がたくさん聞かれた。現状やニーズを把握して、環境改善に生かしてほしい」と述べた。
