【フィリピン】エネ省、天然ガス田への投資呼びかけ[資源]

フィリピン・エネルギー省のサンディ・サレス次官は20日、国内で未開発の天然ガス田が多いとして開発に向けた投資を呼びかけた。脱炭素に向けて全力で取り組む一方で、石油・ガスの探査・採掘も後押ししていく方針を示した。

サレス氏は国内唯一の天然ガス田であるマランパヤ天然ガス田以外にも「多くの場所に大規模ガス鉱床が存在し得る」と述べた。一方で、マランパヤガス田を運営するコンソーシアム(企業連合)への法人所得税課税を巡る係争が解決していないため、潜在的な投資が妨げられていると指摘した。

マルコス大統領は今月、マランパヤ天然ガス田の採掘・開発契約を2039年まで延長することを決めた。サレス氏は24年で契約を打ち切れば800億~1,400億立方フィートを採り残すことになったと説明。調査に基づけば、さらに2,100億立方フィートを既存の油井の近くで採掘できる可能性があると述べた。

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