【台湾】TSMC董事長、首相と会談=日本に投資継続へ[IT]

ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音董事長は18日、岸田文雄首相と首相官邸で会談した。会談後に声明を発表し、日本への投資継続と日本のパートナー企業との協力強化を表明した。中央通信社が伝えた。

劉氏によると、会談では日本が世界の半導体産業において重要な役割を担っていることや、TSMCと日本企業が20年以上にわたって緊密なパートナーシップを保持してきたことを紹介した。今後については、「半導体産業の長期的な発展を支援するため、日本への投資を継続していく」とした。

また劉氏は、「半導体エコシステム強化のための日本政府の政策は印象深い」と強調し、TSMCは今後も多くの分野で日本のパートナー企業と協力していく考えを示した。

TSMCは熊本県に工場を建設中で、2024年に量産を開始する見通し。12ナノメートル(ナノは10億分の1)から28ナノ製造プロセスの半導体を生産する。

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