レアルFWヴィニシウス、人生初の一発退場に「スペインは人種差別主義者の国」と痛烈批判 バレンシアは反人種差別の声明発表

レアル・マドリーは22日に行われたリーガ第35節バレンシア戦に1-0で敗れた。

後半アディショナルタイムにはレアルFWヴィニシウス・ジュニオールが一発退場を宣告されている。

相手選手と接触した後に両チームが入り乱れる乱闘沙汰になると、VARで相手の顔を叩いたとしたレッドカードが提示された(ヴィニシウスが首を絞められたという画像もあるが)。

そのヴィニシウスは敵サポーターから人種差別を受けたと審判に訴える場面もあったが、主審は特に対応せず。

試合後、ヴィニシウスはSNSにメッセージを投稿。「人種差別主義者が勝ちとった賞は俺の退場だった!これはサッカーではない、これがリーガだ」と非難した。

「これが初めてでもなく、2回目でもなく、3回目でもない。

人種差別はリーガでは普通のことだ。リーグも連盟もそれが普通だと思っており、対戦相手もそれを奨励する。

残念だ。かつてはロナウジーニョ、(元祖)ロナウド、クリスティアーノ、メッシのものだったリーガが、今では人種差別主義者の領域になっている。

僕を歓迎してくれたし、僕が愛している美しい国だが、人種差別主義者の国というイメージを世界に転送することに同意してしまった。

それに同意していないスペイン人には申し訳ないが、いまやブラジルでは、スペインは人種差別主義者の国として知られている。

そして、残念なことに毎週起こるすべてのことに対して自分にはそれを擁護する術はない。

自分も同意する。だが、自分は強いので、人種差別主義者とは徹底的に対峙する。たとえここから遠く離れていても」

一方、バレンシアは以下のような声明を発表している。

「バレンシアCFは、サッカーにおけるあらゆる侮辱、攻撃、不適切なことを公に非難する。

当クラブはリスペクトとスポーツの価値観に基づき、スタジアムでの身体的および言葉による暴力に反対する立場を公に再確認するとともにレアル・マドリー戦での出来事を遺憾に思う。

これは別個の出来事だったが、相手選手に対する侮辱はサッカー界にあってはならないものであり、バレンシアCFの価値観やアイデンティティにそぐわないものだ。

クラブは何が起きたのかを調査しており、最も厳しい措置を取る予定だ。同様に、バレンシアCFはいかなる違反行為も非難し、ファンに対して最大限の敬意を払うよう要請する」

なお、22歳と313日のヴィニシウスは、ロビーニョの23歳と101日を上回り、21世紀のリーガで退場になったレアル史上最も若いFWになったとのこと。

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また、レアルはアウェイ4連敗となり、これは21世紀で3度目の出来事になる。

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