加西ダブル選で開票トラブル 確定が大幅遅れ、投票率も訂正 担当者が入力ミス

トラブルで開票が遅れ、確認作業に追われる担当者ら=21日午後11時35分、加西市玉野町

 21日投開票の兵庫県加西市長選と同市議選(定数15)は、投票者数の報告や入力で担当者のミスがあり、確認のため開票作業が1時間中断するなどして、結果確定が大幅に遅れた。市長選は同日午後10時20分、市議選は同10時35分に確定する見込みだったが、市選挙管理委員会は22日午前0時過ぎ、両選挙とも21日午後11時58分に確定したと発表した。

 投票率について市選管は同日午後9時10分ごろ、市長選は57.66%、市議選は57.67%と公表。ミス発覚を受け再集計し、市長選が57.41%、市議選は57.42%と訂正した。

 市選管は22日に会見を開き、投票所1カ所で投票者数報告時に入力を誤り、市長選、市議選ともに90人分が多く登録されたと説明。また、期日前投票で市長選のみ投票を拒否した人が2人おり、21日に市職員が速報システムに入力する際、誤って投票者数をさらに2人分減らしたという。

 同日午後10時半ごろ、市長選の開票を確定させようとした際にシステム上で票数の食い違いが発覚。市議選の開票でも同数の誤りが分かり、再確認や数え直しで開票作業が混乱した。

 市選管は「開票が大幅に遅れ、大変重く受け止めている」と謝罪した。(岩崎昂志)

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