神戸の百貨店が淡路島で出張販売 開始前から大行列、2時間半で完売 商品はバスの乗客とともに島へ

出張販売会に並ぶ買い物客=洲本バスセンター

 バスで乗客とともに商品などを積んで運ぶ「貨客混載」の取り組みを活用し、大丸神戸店(神戸市中央区)食品担当バイヤーお薦め品を洲本バスセンター(兵庫県洲本市港)へ運んで販売する「出張販売会」が20日、あった。販売開始約30分前から地元住民らがずらりと並ぶ盛況ぶりだった。

 貨客混載は、2021年から神姫バス(同県姫路市)が始めた取り組み。今回の出張販売会は、同社と淡路交通(洲本市宇山1)、大丸神戸店が共同で企画した。

 販売は午前10時から。その約1時間前から数人が並び始め、販売開始までに約180人が列をなした。

 商品は、アップルパイや食パンなど6種類。販売が始まると、順番が来た買い物客が次々と商品を買い物かごへ。2時間半後には全商品が売り切れた。

 販売開始30分前から並んだ洲本市の主婦(52)は「目当て商品を無事買えた。大丸に直接行くこともあるが、こういう機会があるとより気軽に買える」と満足そう。神姫バス担当者は「予想の2~3倍の客数だった。今後も継続したい」と話していた。(中村有沙)

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