稲見萌寧は6戦ぶり予選通過 「唯一好きなコース」

続いていた予選落ちをなんとかストップ(撮影/村上航)

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 最終日(21日)◇中京GC 石野コース (愛知)◇6573yd(パー71)◇晴れ(観衆5902人)

6試合ぶり(棄権を含む)の予選通過となった稲見萌寧は最終ラウンドを2バーディ、ボギーなしの「69」とし、通算4アンダー15位で終えた。

オフから作り上げたスイング改造をいったんやめ、立て直しの真最中。4月の「KKT杯バンテリンレディス」開幕前に新型コロナウイルスに感染して体調を崩し、今季国内メジャー初戦の「サロンパスカップ」は棄権した。

体調は快方に向かっており、プレーも「今週は飛距離がアイアンとかも含めて全体的に戻って来た。バンカーを越えたりして、だいぶ楽になってきた」と振り返った。

新しいドライバーで(撮影/村上航)

今大会の目標は決勝進出だった。「自信がなくて、今週も落ちるんじゃないかというぐらいだった。そこを気にするレベルにまで落ちている」と現在地をそう表現する。賞金を手に入れられるかどうかは、プロとして最低限の線引きという。「予選落ちを止められて良かった」と肩の荷を下ろした。

中京GCは、高校2年生で出場した「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」と同じコース。日の丸を背負う中でスコアを出せずに悔し涙を流した。2015年の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」では、アマチュアながら初めてプロトーナメントで予選通過して10位になる経験を積んだ場所でもある。そして、プロになった21年大会で優勝を飾った。「今回すごく距離が伸びて別な感じではあるけど、縁があるのかな。色々このコースは思い出があって、唯一好きなコースとも言える」と語る。

次週の25日に開幕する「リゾートトラストレディス」の舞台は、2019年に予選落ちした経験もある静岡のグランディ浜名湖GC。「ちょっと苦手…ショートで2回池に入れた悪夢がある」と思いを巡らせた。(愛知県豊田市/石井操)

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