世界遺産の金閣寺(鹿苑寺、京都市北区)が、境内案内図を20年ぶりに新調した。境内の整備で変化した参拝順路や見どころがより正確に描かれ、参拝路で最後に金閣(舎利殿)が見える「見返り金閣」の撮影スポットも紹介している。
案内板は縦約2メートル、横約4メートルで総門前の参道にある。新たに整備された鏡湖池前の参拝道が描かれ、茶室の「夕佳(せっか)亭」や不動堂などの建物の位置、大きさのバランスを整えた。文化財保存修復を手がける川面美術研究所(右京区)が制作した。
新型コロナウイルスの影響で減少した参拝者が戻りつつあり、外国人観光客らが真新しい案内板に見入っている。同寺は「参拝者や境内を案内する方々に役立ててもらえれば」としている。