母を亡くしたモンペリエDF、出場志願も試合中に涙…「誰にでもできることじゃない」と味方は感謝

シーズン佳境を迎えている欧州主要リーグ。

そうしたなか、試合中に思わず涙していた選手が話題になっている。

それは21日に行われたリーグアン第36節、ナント対モンペリエ戦で起きた。

試合終了間際に涙を流していたのは、モンペリエのギニア代表DFイッシャガ・シッラ。チームメイトたちは感情的になった彼を励ましていた。

シッラは土曜に母が母国で亡くなったという訃報を知らされたものの、試合出場を志願していたそう。

ブバカル・クヤテ(モンペリエDF)

「シッラがやったことは、すべての選手ができることではない。

彼は母親が夜中に亡くなったことを知ったが、この試合に出場してチームを助けるために全てを尽くしてくれた。

彼はこのクラブで大きな存在だし、クラブは彼を頼りにしている。

僕らはこの困難な瞬間を共有するために、彼のために心を砕いている。彼の母親が安らかに眠れますように」

ジョルダン・フェリ(モンペリエMF)

「決して簡単な瞬間ではないが、彼は偉大な人間であり、偉大な男だ。

どうしてもこの試合がしたいと言って、素晴らしい試合をしたからね。

だから、彼を祝福するし、彼と彼の家族のことを思っている。彼が試合後に少し感情的になるのは当然だ」

また、モンペリエの監督も「今朝(土曜)、それを知った。彼はとても落ち込んでいた。それでもプレーすることを決断してくれた。彼はいい兵士だ。人生では困難なことが起きる。母を亡くすのはとても難しいことだ」と述べている。

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なお、試合はモンペリエが0-3で勝利している。

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