ゼレンスキー大統領に対面 小倉桂子さんが会見「人の命はかけがえない」 広島

G7広島サミットに出席したウクライナのゼレンスキー大統領と原爆資料館で対面した被爆者の小倉桂子さんが心境を語りました。

8歳のときに被爆 小倉桂子さん(85)「(ゼレンスキー大統領に会って)泣きそうになりました。だって必死に(ゼレンスキー大統領が)泣くのをこらえてらっしゃるんだもん」「建物は建て直すことができる。人の命はかけがえがない。どうやって人の命を助けるかそれを一番に考えてください。特に子どもたちの命を助けてくださいと私は申し上げました」

8歳のとき爆心地から2.4kmで被爆した小倉さんは英語が堪能なこともあり、これまで国内外で被爆の実相を伝えてきました

21日は原爆資料館を訪れたゼレンスキー大統領に自身の被爆体験、そして原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんの話をし、核兵器の恐ろしさを伝えたということです。

小倉さん「核兵器はよくわかったというふうに思われたと思いますよ。核兵器の恐怖というのはすぐに放射性障害が発生するものではないこと、核兵器の持つなんとも言えない残虐さ、それをその場で感じとっていただいて(話を聞いてもらえ)満足というよりありがとうといいたい」

また、声を震わせながらこのような思いも明かしてくれました。

小倉さん「世界の皆さん、皆さんが核兵器を使おうなんて脅しで使おうなんて絶対に許してはならないんです。難しいかもしれないけど大急ぎで、大急ぎで皆さんはその道に向かって頑張って行ってください」

被爆地広島で開かれたG7サミット。「核なき世界」実現の出発点になれるでしょうか。

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