見てね、城山紹介パンフ 山形・本沢小児童、1年かけて作成

学区内にある城山を調べ、パンフレットを作った児童=山形市・本沢小

 山形市本沢小(鎌田史顕校長)の児童が、学区内にある城山のパンフレットを作成した。地元住民によるボランティアガイドの協力を得て、1年かけて取り組んだ。児童は観光客らに配り、「もっと魅力を知ってほしい」と呼びかけている。

 現在の4年生18人が昨年度、総合学習の授業で作成した。パンフレットは5種あり、それぞれ▽合戦▽神社▽秘密▽生き物▽植物―のテーマがある。ガイドの案内を受け、写真を撮ったり、話を聞いたりして、まとめた。中には休日にも城山に登った児童もいた。

 合戦をテーマにした班は、城山にかつて最上軍の長谷堂城があり、慶長出羽合戦の舞台になったと紹介した。山の傾斜などを利用して敵を阻む仕組みがあったことも解説した。秘密を調べた班は、合戦の際に上杉軍が本陣を置いた場所が見えること、現在は登り口が五つあることなどを記した。児童はタブレット端末を使い、カラフルなパンフレットに仕上げた。

 先月の山開きで、参加者にパンフレットを配った。受け取った人は「小学生が作ったとは思えない。詳しく書いてあるね」と驚いていたという。活動を終え、土屋美月さん(9)は「最初は何も知らなかったのに、今ではすらすら教えてあげられるようになった」、安野大道君(9)は「遠くから来る人にも城山のことを知ってほしい。もっと配りたい」と話していた。

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