防風柵作り、森を守るぞ 鶴岡・児童ら保全活動

防風柵製作に取り組む子どもたち=鶴岡市下川

 日本たばこ産業(JT)や鶴岡市民などによる「JTの森 鶴岡」(約25ヘクタール)の森林保全活動が20日、同市下川の保安林で行われた。市内各地から多くの参加者が集まり、保安林の整備に汗を流した。

 JTのほか、市や県の関係者、住民ら約200人が参加した。県庄内総合支庁の担当者から、海岸砂防林でマツクイムシによる松枯れがあることなどの説明を受けた後、マツの植栽とスギの丸太を使った防風柵製作に取り組んだ。

 防風柵作りを担当した小学生たちは地元森林組合員に金づちやスパナの使い方を尋ねながら、熱心に作業していた。鶴岡緑の少年団で参加した同市朝暘五小4年鈴木桜さん(9)は「マツが枯れる理由について勉強になった。柵作りが楽しかった」と話していた。

 自然環境保全活動の一環として、JTや市が主催。2009年から行っている。

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