「政府は核兵器禁止条約批准を」 サミット後被爆者団体が呼びかけ

 広島の被爆者7団体は22日、G7広島サミット後初めて、広島市の平和記念公園で日本政府に核兵器禁止条約の批准を求める署名活動をした。「サミットでは核兵器廃絶への道筋が示されなかった。まずは政府が条約に批准して」と呼びかけ、米国やインドから訪れた観光客も署名した。

 G7首脳はサミット初日の19日、平和記念公園内の原爆資料館を見学し、被爆者から当時の体験を聞いた。その日の夜発表した共同文書「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」に、核兵器が防衛目的の役割を果たすと明記。核兵器禁止条約には一切触れなかった。

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