G7首脳・パートナーたちが訪問 世界遺産の島 “宮島” 観光客もやってきた

G7広島サミットにあわせて、立ち入り制限となった場所の1つが、世界遺産の島「宮島」です。サミットも終わり、島にはにぎわいが戻っています。

サミット開催期間中、G7各国の首脳たちが訪問した宮島。そして、パートナーたち…。和やかな時間を過ごし、交流を深めました。

宮島に観光客などは、サミット期間中に立ち入りできませんでしたが、制限は20日、解除されました。

末川徹 記者
「お昼前の商店街です。活気が出てきました。警察官の姿は、もうありません。焼きガキの店から香ばしいバターの香りも漂っています。レモンソーダを販売している店には列を作っています。人のにぎわいが戻ってきました」

制限直後は、“シャッター街” と化し、閑散としていましたが、ほとんどの店が22日、通常通りに営業していました。

はんこ屋ホノノ 藤田伸恵 さん
― 制限期間中はどんな生活?
「家で有意義に過ごした。島外に旅行した人も多かった。安心して来られることを世界に認識されれば」

アメリカから
― バイデン大統領が宮島来たのは?
「知っている。(規制で)広島に来られなかった」

フィンランドから
「よかった。首脳たちが来て、きれいな場所。日本の歴史を見ることは大切」

小学生
「学校が休みでつまらなかったが、首脳たちを見られてよかった」

広島市から
「G7開催地に住んでいたことはいい経験」

厳島神社の近くにある老舗旅館「錦水館」です。島内の宿泊施設は、サミット期間中、休業することを余儀なくされ、予約客にはキャンセルしてもらう必要がありました。ただ、錦水館では、制限初日の18日、イタリアからの観光客と連絡がとれず、こんなことがあったようです。

錦水館 志熊聡 総支配人
「キャンセルの意思表示がなかった。宮島口で(交代)で待っていた。結果、来なかった。せっかく来ても入島・宿泊できない。がっかりさせなかっただけ、ほっとしている」

― 今後、“サミット効果” に期待?
「(入島制限の)3日間は(損失も)大きいが、先々を考えたら当然ある」

各国首脳の訪問を終え、日常が戻ってきた宮島…。地元では「サミット効果」で、さらに多くの人が訪れてくれることに期待を寄せています。

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