埼玉県は18日、本年度の職員採用試験について、採用予定者数444人(昨年度411人)に対し、締め切りの10日までの受験申込者総数が2263人(同2613人)だったと発表した。倍率は5.1倍(同6.4倍)となっていて、受験申込者総数は昨年度比13.4%の減少となった。民間志向の高まりなどが影響したとみられる。
県任用審査課によると、近年は受験申込者数が減少傾向にあったものの、2桁の減少率は「大きい」という。昨年度の対一昨年度比減少率は1.7%だった。また、申込者数が減少する一方で、本年度の採用予定者数は、過去20年間で最大規模のものだったことが、倍率の1ポイント以上減につながった。
同課担当者は、受験者の減少傾向に「インターンシップなどを早くから行う民間企業の影響がある」と危機感を募らせる。中途採用者が受験しやすいように、受験内容や制度の見直しを検討しているといい、「今後は人口減少も課題になってくる。公務員のやりがいや魅力を広報していきたい」としている。