露とベラルーシは招待せず 長崎市 8月9日の平和祈念式典 参列者は2400人規模に拡大 

 長崎県長崎市は22日、8月9日の「長崎原爆の日」に松山町の平和公園で開く平和祈念式典について、参列者を昨年より多い2400人規模に拡大すると発表した。ウクライナ侵攻を続けるロシアと、同国を支援するベラルーシの駐日大使は、昨年に続き招請しないと明らかにした。
 式典は例年、4千人(一般2200人)規模で開催していた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年、21年はいずれも招待客約500人、昨年は1700人だった。市によると、高齢の参列者が多いことなどを考慮し、ミストシャワーの設置や人と人とが触れ合わない間隔での席の配置など、熱中症・感染症対策を実施する。
 今年は被爆者・遺族の代表者、政府関係者、各国駐日大使や国連事務総長などを招く。一般参列は昨年より300席多い千席程度。事前申込制で、定員を超えた場合は抽選とする。
 式典時間は午前10時45分から60分間で、午前7時半から式典終了までは平和公園内の入場規制を実施。屋内会場は出島メッセ長崎(尾上町)に2700席、長崎原爆資料館ホール(平野町)に345席を設ける。

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