鳥インフルで緊急事態宣言 ブラジル、日本に影響も

 【サンパウロ共同】ブラジル政府は22日、高病原性鳥インフルエンザH5N1型の感染が確認されたとして、全土に180日間の動物衛生上の緊急事態を宣言した。ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国で、感染が広がれば日本などで影響が出る可能性がある。現時点では感染は野生の鳥に限定され、鶏肉や卵の流通に影響は出ていないという。

 これまでに南東部エスピリトサント州などで8件の感染が確認された。政府は感染拡大の予防措置を取るほか、鳥を1カ所に大量に集めての販売や展覧会などの禁止期間を延長、病気になったり死んだりした鳥を保護・回収しないよう求めた。

 ブラジルの2022年の鶏肉輸出量は約480万トン。

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