日本維新の会 藤田文武幹事長×北川みき京都市議の緊急対談!京都で初当選を果たした女性市議がみた維新旋風の現場とは?衆院選に向け、カクゴはいいかそこの女子!(PR)

統一地方選挙で躍進した日本維新の会。民間企業出身者、子育て中の女性など、今まで政治の世界から遠い存在だった初当選組が続々と全国に誕生しました。今回は、藤田文武幹事長と、京都市会で初当選を果たした北川みきさんの対談を実施。維新旋風の現場は1年生議員の目にどう映った?これからの維新の存在意義とは?忖度なしの、真剣議論を交わしてもらいました。

維新旋風のモデルは京都!そのワケは?

藤田文武幹事長(以下、藤田幹事長):

今日はよろしくお願いします。

北川さんは今回の統一地方選挙で京都市議に初めて立候補されて当選されましたね。その後、京都市会の雰囲気はどうですか。

北川みき京都市議(以下、北川さん):

藤田幹事長には選挙の応援演説に来ていただいた以来ですね。こちらこそ、よろしくお願いします。

維新の市議は国民民主党、地域政党「京都党」と共同会派を結成して、市会で自民党に次ぐ2番目の18人の会派となりました。長らく議席を席巻してきた日本共産党から第2会派が入れ替わるのは、約半世紀ぶりと聞いています。

私も新人ながら5月市会では早速、代表質問に立つ機会をいただいたので行政と調整に入っているところです。子育て支援などに関する質問を準備しています。

藤田幹事長:

市会の会派構成が変わることで、取り上げられる議題や交わされる議論が変わって、全体の雰囲気の刷新にもつながるからね。

選挙についても聞きたいんだけど、初めての選挙戦で特に印象深かったのはどんなこと?

北川さん:

私が議員になったきっかけが、発達障害を抱える娘の子育て中に支援の法律や制度に課題を感じたことなので、こうした経験を基に、一人ひとりに訴えかけるような街頭演説や街宣を心がけてきました。

すると、同い年ぐらいのお母さんたちが、私のTwitterやInstagramを見ましたって声をかけてくださったり、障害児を持つ保護者の方からは「私の子どもも放課後デイサービスに通っています。福祉業界を引っ張っていってほしいです」と励ましていただいたりしました。同じ境遇の方から声をかけていただける機会に恵まれ、とてもうれしかったです。

藤田幹事長:

僕が選挙を通じて、毎回思うのは有権者は見ていないようですごく見ているということ。やっぱり、今まで光が届いていなかった障害支援の充実や生きづらさを解決してくれる人に共感してエールを送りたいという思いがあるんだなと。

政治への無関心層に理解して共感してもらえるっていうのは新しい政治のあり方の一つやね。

北川さん:

中には、私の訴えを聞いて「人生で初めて投票に行ってみる」と声を掛けてくださったお母さんもいらっしゃいました。その方々の人生で初の1票を託される責任を重く感じましたね。また、それだけ、母親の気持ちを代弁できる政治家がまだまだ少ないことも痛感しました。

藤田幹事長:

党としては統一地方選挙では京都を重点エリアに位置づけていて、結果的に府議会・市議会ともに過去最多の議席を獲得できました。北川さんが選挙活動中に感じた地元からの期待感みたいなものはあった?

北川さん:

強く感じたのは、現在の市政や「自民党をはじめとする既得権益化した古い政治」に対する不満です。現職の門川大作市長は4期務めていらっしゃいますが、2021年度予算から実行した保育や高齢者の生活支援などの市民サービスのカットが、京都市を苦境に追い込んだというイメージが市民には根強く残っている様を目の当たりにしました。

私の選挙区の「西京区」も現職議員が20年近く務めて、何も変えてこなかった、挙句の果てに市民生活にしわ寄せがいくことに怒り心頭でした。私に託していただいた票は、市民の怒りが原動力になっていると実感しています。

藤田幹事長:

なるほどね。変革を求める市民に対して、僕らがその答えを提示しようという姿勢を少しは評価してもらえたということだろうね。

日本維新の会は「大阪の地域政党」のイメージが根強いけど、近畿圏では京都に加えて、兵庫、奈良、和歌山、滋賀でも支援の輪が徐々に広がってきています。

特に、京都では2022年参議院選挙で維新候補が次点で敗れたものの、果敢にチャレンジしたことが今回の躍進につながったようにもみえます。他の地域より先行して維新への支持が広がった良いモデルケースと捉えています。

現状を変えられない自民党と、それに対抗するけどちょっと頼りない立憲民主党の間で、国民に選択肢がなかった状況でしたが、今回の統一地方選では維新がそうした民意の「受け皿」になりうることが立証されたと認識しています。

いつ来るともしれない衆院選に向けても、北川さんが言ってくれたように、これまでの政治にない新たな選択肢、今の政治を変えたい人にとっての選択肢になり得るという地域を全国に増やしていきたいね。

政治は「別世界」、そんな意識を変えた維新政治塾

藤田幹事長:

北川さんと僕には2つ共通点があるんですよね。1つは同い年で、申年。もう1つは議員になる前から障害児の支援に力を入れていて、放課後デイサービスの会社を運営する経営者でもあること。

障害者支援は、北川さんが議員を目指した理由とも関係がありそうですがいかがですか。

北川さん:

大きな原動力になりました。発達障害を抱えてる娘を育てるため、それまでまったく関わりの無かった福祉の制度や法律を調べるほど、当事者や家族への支援が不十分な点に気が付きました。

発達障害支援の会社を立ち上げて支援に携わってきましたが、政治の世界に入らないと根本的な制度や仕組みを改善するところまで行きつきません。ずっともやもやしながら子育てをしてきたからこそ、当事者が声を上げることの必要性に気付きました。

藤田幹事長:

選挙活動で大変だったことは?また、家族からのサポートはどのような感じでしたか?

北川さん:

何もかもが初めてだったので、まさに嵐のように過ぎ去ったという感じでした(苦笑)。最も苦労したのは、やはり小学生と中学生の娘2人の子育てとの両立でしたね。障害を抱えている分、子どもだけでお留守番をさせる訳にはいかない事情もありました。

そういう時に支えになったのが、地域の方々や家族の協力、そして党から助成を受けられるシッター制度でした。夫は積極的に選挙応援に入ることこそありませんでしたが、仕事から少し早く帰って子どもたちのお迎えや食事の用意をして家庭生活を支えてくれましたよ。

あと、現職の議員さんに選挙活動を教えていただきたいことも多かったのですが、双方とも選挙期間の中で、どれぐらい頼っていいのかっていうのは全くわからなかったのがすごく不安ではありました。その代わり、初挑戦組の間では情報交換をして、選挙活動の方向性を決める参考にしたこともありました。

藤田幹事長:

確かに、新人でも選挙に落ち着いて臨める支援体制はまだまだ我々も未成熟な部分はあるね。

ただ、維新には民間議員出身から数十年議員を務めるベテランまで多彩な議員が所属しています。僕自身が2期目にして党幹事長の重責を担えているのは、常に先輩議員がフォローしてくれる体制が整っているから。

後輩は先輩から学び、先輩は後輩が成長できるよう背中を推すというスパイラルこそが組織を活性化すると考えているので、何ができるか全体を見ながら考えていきますね。

その流れでいえば、立候補に対するハードルは高くなかった?

北川さん:

最初はとても高く感じていたんですが、民間で放課後デイサービス事業を始める際に意見を聞いた維新の議員さんからススメられて受講した維新の政治塾で意識が変わりました。

最初は勉強を主眼に入ったものの、一緒に学ぶ同世代の女性たちからは「立候補を考えている」という話をよく聞くうちに「自分も一緒に頑張ろうかな」と思うようになりました。

政治の世界にまだまだ女性が少ないことや、シッター費用の補助制度などの党のサポートがあることも後押しになりました。

維新の人材はマッチョだけじゃない!求められているのは「フツー」な貴女

藤田幹事長:

これからどんな政治家を目指していきたいですか。

北川さん:

今から4年かけて、目の前の一人ひとりを大事にして、救えるような活動を地道に続けていきたいなと思っています。

選挙期間中は100票でも200票でも多く取らないといけないと焦る気持ちが先行していましたが、議員活動としては地上をしっかり動こうと思います。

藤田幹事長:

自分の得意分野からまず根を張っていくと、そこから広がりが生まれるよね。北川さんの場合は障害支援を核に、子育て支援や他の分野に広げていくのがいいかもしれないですね。

維新の会はとかく「マッチョ」なイメージが強くて、福祉分野には冷たそうと言われることが多いんだけど、そうでもない。北川さんのように福祉や医療関係の現場経験があり、国会で質問・提案している議員も多いので、気軽に連絡してみるといいんじゃないかな。

北川さん:

ぜひ、そうします!先日、京都維新の中でダイバーシティ推進局長を拝命したので、今後の活動を進める上でも意見を聞きたいです。

藤田幹事長:

あと、これから一緒に仕事をしていく行政には民間企業にはないお作法が多くて戸惑うこともあると思うけど、大切にしてほしいのは人間関係。行政を糾弾するみたいな姿勢よりも、共同作業によって市政を良くする視点で取り組むと建設的な議論ができると思います。

北川さん:

議員になってから気付いた課題として、議会が深夜に及ぶケースがあり、子育て世代にとっては大きな負担となっている点があります。東京でも選挙期間中に出産した佐藤ことさんが話題になりましたが、当選後も子育てしながら議員活動を続けやすい体制整備が急務だと思います。議会で具体的に提案していきたいです。

藤田幹事長:

現行の地方議会の仕組みは、普通の生活をしてる人が議会に関わりにくいように形づくられてきてしまっている。新人議員だからこそ、市民に近い視点で組織を変えてほしいと期待しています。あまり慣習に染まっていない、今こそチャンスだね。

自民党は素晴らしい政党だと思うし素晴らしい人材も揃ってる。でも、自民党じゃできないこと、または自民党が民間感覚とかけ離れてることを徹底的にまっすぐ変えていくのが維新に求められていることですからね。

北川さん:

これから会派で一致結束して、民間感覚を大切にしてチャレンジしたいと思います。

藤田幹事長:

せっかくの機会なので、他に必要と感じている支援があれば聞きますよ?

北川さん:

SNS講座を開いていただきたいです。SNSを運用していて批判的なコメントも頂くのですが、対応にいつも苦心しています。

藤田幹事長:確かに、SNSでの情報発信や広報の仕方に関する研修はアリだね。

今すぐ言えることとしては、 飲んで失敗するケースが多いから「飲んだらつぶやかない」ことやね(笑)

北川さん:
早速、実践します(笑)

あと、同期当選には20~30代も多いです。まだ何にも染まっていない可能性だらけの存在なので、党としてもきちんと育成する姿勢を示してほしいなと思います! 

藤田幹事長:

すっかり姉ちゃん目線やん(笑)

でもその通りで、若くて有能な良い人材が集まってきてくれたので、若手が活躍できるよう育て上げ、はばたかせていくことができる組織にしたいね。

北川さん:
そうですね!何年か後には、「私も育ててもらったから」って言いながら後輩をサポートできる議員になっていたいです。

ようやく見えてきた野党第一党の地位!衆院選をともに戦う女性候補は熱烈歓迎中

藤田幹事長:

これまでは大阪の所属議員が6割以上を占めていましたし、大阪「だけ」の政党でしょ?とよく揶揄されてきました。

しかし、今回の統一地方選挙を経て、大阪が約300人に対して、その他の地域は約450名以上と、全国に多くの議員が誕生しました。党としても大きな転換点になったと認識しています。

注目すべきなのは20~40代の若い世代や女性の比率が高まり、これまでの政治風土の改善に必要な人材がたくさん輩出できたこと。全国政党化に向けて、たくさんの知見を集め、政党を変えていく第一歩が踏み出せた。

北川さん:立候補する以前は、政治の世界を「別世界」と思っていたけど、私の地盤の「西京区」には畑本くにえ府議がいらして、京都維新の会の代表は堀場さち子衆議院議員が務めているなど、女性の先輩議員の存在はすごく大きかったかなと思います。

子育てなどで悩みを抱えている当事者が勇気を持って立ち上がってくれることが大切です。維新も女性が幹部に登用されていくことで、さらに進化していくと思うので、女性の議員を増やして、一緒に働きたいですね。

藤田幹事長:僕はいつもね、妻に「あなたは女性の目線がない。気づかなさすぎる」と怒られるんだけど(笑)、多種多様な感性や視点を持った人が、古い慣習慣例にがんじがらめにならずに、どんどん活躍できる政党にしたいなと思います。

京都で成功したように国政選挙でも、民間感覚の課題意識をずっと持って政界に殴り込みをかけるような人材を1人でも多く発掘したい。

次の衆議院選挙を見据えても、統一選での議員増によってこれまで絶対に無理だと思われてきた「野党第一党」がようやく視野に入ってきました。とはいえ、まだまだ野党第一党の壁は厚い。維新の空白区にも改革のマインドを広め、多くの仲間を増やしていくことが次の大きな仕事になっています。

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