リゾ、米ネブラスカ州で反中絶・反トランスジェンダー法案可決を受けてファンにメッセージ「私にはあなたが見えている」

米ネブラスカ州の上院が、中絶や未成年者のジェンダー・アファーミング・ケアへのアクセスをさらに制限することを決議した数時間後、リゾが自身のライブで考えを述べた。

現地時間2023年5月19日に同州オマハのChi Health Centerで公演を行ったリゾは、その日のニュースについて話すためにライブを一時中断した。ファンが撮影していた動画で彼女は目に見えて苛立った様子で、「反トランスの法律がいくつか可決され、反中絶の法律も可決されたね。で、リゾのショーに来る人は誰だって、私が人々が生殖医療やジェンダーを肯定する医療を受ける権利を持つことに賛成していると知っているはずだよね」と述べている。

今週中にジム・ピレン州知事が署名して成立する見込みのこの法案は、妊娠12週以降の中絶手術を制限し、19歳未満に対するジェンダーを肯定する(アファーミング)外科的処置を禁止している。同法案ではまた、未成年者に対するホルモン療法や思春期遮断薬(puberty blocker)など、他の形態のジェンダー・アファーミング・ケアについて、州の最高医療責任者が“制限”を設けることが規定されている。

リゾはスピーチで、これらの法案によって直接影響を受けている人々のために声を上げる責任を感じていることを明言している。涙をこらえながら彼女は、「私は非常に政治的になることがあるし、大人である私たちには思うところがある。でも今夜は子どもたちがいる。かれらを守れない世界で育っている若者たちがいることに、本当に心を痛めている」と述べた。

歓声を上げる観客に向かい、リゾは若いファンに直接呼びかけた。「今夜は皆さんの安全地帯にならせてね。そして若い人たちには、“誰にもあなたが誰であるかを語らせないで”って言わせてほしい。どんな法律にもあなたが誰でないかを語らせないで。(中略)あなたはあなたなんだよ、いい?私にはあなたが見えている。あなたは“正当”だよ、どんな形であれ、あなたはここに存在する価値がある。あなたにはいろんな面がいっぱいある。これらの法律は本物ではないよ、あなたこそが本物であって、保護されるべきなんだよ」と彼女は語りかけた。

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