「北海道バレー」構想 次世代半導体を生産ラピダス 事業説明会

次世代半導体を生産する計画のラピダスは、きのう、事業説明会を千歳市内で開きました。工場はことし9月に着工。再来年に試作ラインを稼働する考えです。小池淳義社長は苫小牧から千歳、札幌、石狩市にかけて半導体の関連会社を集積する「北海道バレー構想」を進める考えです。

小池社長「私たちだけでなく、いろんな方々が北海道に一体となって展開する、日本の次世代製品の開発・発信基地に」

工場は工業団地「千歳美々ワールド」のおよそ65ヘクタールに2棟以上建てる計画です。1棟目は来月に整地作業を始め、9月に着工。再来年4月に試作ラインを稼働し、2027年に量産化を始める予定です。工場は屋上を緑化し、環境への配慮を強調します。千歳川に放流する排水は、安全基準について千歳市と詰めます。工事関係者は最も多い時で6千人に達する見通しで、工場操業時には500人から600人ほどの技術者を含め、1千人規模の雇用を見込みます。地元を中心に国内外から人材を確保する考えです。説明会に参加した人たちからはおおむね事業に期待する声が聞かれました。

千歳市民(不動産業)「建築パースを見て夢が広がったんじゃないかな。みなさん期待値いろんな業種であがったんじゃないですか」

千歳市民(サービス業)「これで千歳が空港の窓口だけじゃなくビジネスも窓口になるってことを期待している」

環境への悪影響を心配する声も聞かれました。

千歳市民「化学物質による大気汚染、ここが語られていない。やはり心配しているのは人の健康」

ラピダスは地元理解を得ながら建設を進めていくため、住民からの相談窓口も設置する考えです。

© テレビ北海道