不適切な身体的拘束…老人ホームに改善命令「手のかかる人を預かり仕方なかった」と釈明=静岡・沼津市

静岡県沼津市の住宅型有料老人ホームで入居者8人に対して不適切な身体的拘束をしていたとして5月23日、市が改善命令を出しました。

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改善命令を受けたのは、沼津市大岡の住宅型有料老人ホーム「フレミアこがね」です。

沼津市によりますと、2022年11月「老人ホームで不適切な身体拘束が行われている」と匿名の通報を受け、22年12月中旬、フレミアこがねに立ち入り検査を実施しました。

その結果、障害があったり体が不自由だったりする高齢者8人に対して、指の分かれていない手袋をつけさせて手を使えないようにする、ベットから降りられないように柵で囲うなどの身体拘束を決められた手続きをしないままに行っていたことが判明しました。

住宅型有料老人ホーム「フレミアこがね」

フレミアこがねを巡っては過去2回の調査でも不適切な身体的拘束が確認されていて、状況が改善されていなかったことから市は改善命令を出しました。

これまでの調査に対しフレミアこがねは「手のかかる人を預かっているので仕方がなかった」と話していたということで、市は6月30日までに改善報告書の提出するよう求めています。

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