【特殊詐欺】静岡県東部地区で被害相次ぐ 三島市で現金約400万円詐取 御殿場市では約260万円分の電子マネー利用権詐取

5月19日から23日にかけ、静岡県内東部地区で、女性が現金約400万円をだまし取られるなど特殊詐欺による被害が相次いだ。

警察によると、5月20日に、三島市に住む60代の会社員の女性の自宅に、市役所や金融機関の職員などを名乗る男から「保険金を払い過ぎているので戻り金がある」「銀行に行ってATMで手続きをする」などと電話があった。女性は男に言われるまま金融機関でATMを操作し、20日から22日までに4回にわたり、現金計約400万円を振り込んだという。女性が通帳を確認したところ、他人の口座に振り込まれていて、だまし取られたことに気づいたという。

また、5月19日に、御殿場市に住む70代の会社員の男性宅のパソコン画面に「ウイルスに感染された」「解除するため、連絡して下さい」などと表示された。このため、男性が、表示された連絡先に電話したところ、「ウイルスを駆除するには、3万5000円が必要だ。コンビニでプリペイドカードを買い、コードを教えてください」などと言われ、市内のコンビニでプリペイドカードを購入し、カードの番号を相手に教えると、「支払いがエラーだった」などと言われ、その都度、カードを購入し番号を教えるといったやりとりを繰り返すうちに、計約260万円分の電子マネー利用権をだまし取られたという。

警察では、いずれも特殊詐欺事件として捜査するとともに、「保険料の戻りがある」、また、「パソコンの画面に『ウイルスに感染した』『連絡ください』などと表示されるのは詐欺」だとして注意を呼びかけている。

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