モンテディオ山形、新スタジアムの建設時期について相田健太郎社長が答える 「停滞しているというより…」

明治安田生命J2リーグで奮闘するモンテディオ山形。

先日、異例の平日昼に開催した大分トリニータ戦では、地域の子供たち3,000人以上を招待した「エデュケーショナルデー ~学びとエンタメの融合~」を実施。新たな試みとして大きな注目を集めた。

試合も5-0の大勝と、子供たちにとっては素晴らしい体験となったに違いない。

そんな山形は昨年3月、全天候型を想定した新スタジアムの建設予定地を発表している。

場所は現在のホームスタジアムであるNDソフトスタジアムの南隣、山形県総合運動公園特設駐車場だ。翌4月に県の了承を得て正式決定された。

地元自治体である天童市や県庁所在地の山形市と協議を重ねた結果、NDソフトスタジアムのすぐ隣に広がる場所に落ち着く形に。不足する駐車場に関しては「県と相談して決めていきたい」と山本信治天童市長が語っている。

さて、当時クラブは「資金」「スタジアムの設計」「事業主体」の3点について今後進めていく方針を示していたが、建設地発表から1年以上が経った現在も工事の具体的な時期などは見えてきていない。

発表の際、運用開始を予定していた「2025年の開幕」に間に合うのか―。

4月27日に行われたクラブの決算報告会見で、モンテディオ山形の相田健太郎社長が記者の質問に答えた。地元の山形テレビ(YTS)が伝えている。

「いろいろと調整ごとをやっているところではあるのですが、停滞しているというよりは細かな調整が終わらない状況」

「2023年のこの段階で工事に入っていなければ、2025年の開幕にスタジアムが出来上がっていることはないです。物理的な事実としてそれだけはお話します」

「今まさにスケジュールも含めてすべてひき直しをしている状況です。すべてお話できるタイミングでしっかりお伝えしたいと思っています」

当初の計画を練り直している状況で、少なくとも2025年の開幕には間に合わない、といった感じのようだ。やはり新スタジアムを建てるのは簡単ではない…。ひとまず続報を待ちたい。

なお相田社長はこの日、2022年度の営業収益が過去最高の21億9200万円となったことを発表。

チームもリーグ戦で厳しい戦いが続いていたが、4月に就任した渡邉晋監督のもとここ2試合は上位の大分トリニータとブラウブリッツ秋田にホームで連勝を飾っている。

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新スタジアム建設を含め、一歩ずつ前進していくことが重要なモンテディオ山形。

今週末は28日(日)、昨季のJ1参入プレーオフで敗れた(※正確には引き分け)ロアッソ熊本とアウェイで対戦する。

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