「その日が1日でも早く来るために」スペインサッカー連盟会長がヴィニシウスの人種差別事件を受け根絶に向け声明「たゆまぬ努力をする」

写真:Getty Images

スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長が、サポーターによる人種差別問題について言及した。

スペインでは予てから選手に対する人種差別が横行。特に最近ターゲットにされているのが、レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールだ。

今シーズンだけで、ラ・リーガによると9件の人種差別問題が発生したが、そのうちの8件がヴィニシウスに対するものだという。

そのヴィニシウスは、21日に行われたバレンシアvsレアル・マドリーの試合でも酷い被害に。スタジアム中から人種差別的なチャントを受け、試合の後半にはスタンドに向かって激昂する場面も。試合後、カルロ・アンチェロッティ監督も試合の話などしてる場合ではないと、今回の事件を重く受け止めるべきだと主張していた。

ラ・リーガやRFEFの対応に大きな批判も寄せられている中、ルビアレス会長がメディアの前に姿を現し、記者会見を実施。人種差別問題に取り組んでいるとし、選手をサポートし、問題が起こらないような環境づくりに努めるとした。

「我々は、行動、教育、人種差別の問題を抱えている。セクシャリティや肌の色、信条を理由に、侮辱する。1人の好ましくない人物、または望ましくない人物の集団が存在する限り、我々は深刻な問題を抱えることとなる」

「ヴィニシウス・ジュニオールをはじめ、女性であれ男性であれ、侮辱や暴力行為に苦しむサッカー選手は、私やRFEF全体がサポートしていく」

「我々が自分たちに設定した目標は、できるだけ早く、ヴィニシウスを始めとする、ある時点でこの問題に見舞われた男女関係ない他の選手たちが、『スペインではもう問題がない』と公言できるようにすることだ」

「これが実現することを願っており、その日が1日でも早く来るために、たゆまぬ努力をするつもりだ」

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