ヘンリー王子の警護要求認めず 英高等法院、政府判断を支持

手を振る英国のヘンリー王子(右)とメーガン妃=2021年9月、ニューヨーク(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】英王室の公務引退後に家族と米国に移住したヘンリー王子が、英国に滞在する際の私費による警察の警護の依頼を政府に拒否され不服申し立てをしていたことについて、英高等法院は23日、王子側の求めを退けた。

 英メディアによると、王子側は家族がここ数年、過激主義者らによる脅迫にさらされ、安全上の脅威やリスクに直面していると強調。警護費用を個人的に支払う「自腹」を英政府側に提案していた。政府は公務員である警察を裕福な人が警護目的で「買う」のは「不適切だ」と拒否した。

 王子と妻メーガン妃は今月16日、米ニューヨークでパパラッチと呼ばれる強引なカメラマンの集団に車両で追い回された。

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