国の特別名勝・虹の松原(唐津市)で23日、国の佐賀森林管理署が松くい虫の被害を防ぐ薬剤をヘリコプターから散布した。
薬剤は、マツを枯らす線虫を運ぶマツノマダラカミキリを駆除する。カミキリが羽化する5月末に合わせて、年1回行っている。
松原全体の面積は208ヘクタール。約7割に空中散布し、残りの民家周辺などには地上散布をしている。午前5時15分ごろ、ヘリコプターが松原の上空から薬剤を噴射し、約4300リットルをまいた。松原内を通る県道は、午前7時まで全面通行止めとなった。
松食い虫の被害木は1992年度の2334本をピークに減少してきた。2022年度は、伐採をした被害木などは818本だった。(横田千晶)