「どっちゃん祭り」で4年ぶり 女みこしの担ぎ手募集 28日、伊万里市街地で勇壮に

「どっちゃん祭り」を心待ちにする女みこしのメンバー=伊万里市の伊万里コミュニティセンター

 伊万里市街地を舞台にした「どっちゃん祭り」が28日、4年ぶりに開かれる。呼び物の女みこしも復活し、メンバーは本番を心待ちにしている。ただ、担ぎ手が不足しており、一緒に法被を着てくれる祭り好きの仲間を募っている。

 どっちゃん祭りは、江戸時代に焼き物の積み出しで栄えた港のにぎわいを再現している。過去3年は新型コロナの影響で中止や延期になり、ねじり鉢巻きの女性たちが華やかに盛り上げる女みこしも出番がなかった。今年は28日の夕方から夜にかけて2回、浜町交差点で、2基のみこしが組み合う合戦を披露する。

 みこし2基を担ぐのに50人必要だが、まだ半数近く足りないという。担ぎ手を募集中で、中学生以上は市内外を問わず誰でも参加できる。今年初めて参加する伊万里高1年、山下清花(さやか)さんは「法被姿が格好いいし、祭りの興奮を味わいたい」と楽しみにし、会長の川原志加代さん(52)は「みんなが元気になる楽しい祭りにしたい。一緒に盛り上げましょう」と呼びかける。

 祭りは例年8月に開いてきたが、今年は猛暑を避けて5月に前倒しした。正午から始まり、県警音楽隊や子ども太鼓の演奏、ダンスの披露などもある。女みこしの参加など問い合わせは市シティプロモーション推進課、電話0955(20)9031。(青木宏文)

4年前のどっちゃん祭りで披露された女みこし=2019年8月、伊万里市街地

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