母と子の憩いの場に 茨城・利根、起業支援施設にカフェ 6月1日オープン

「ママたちがくつろげる場になれば」と話すオーナーの黒沢七緒さん

茨城県利根町のインキュベーション(起業支援)施設に、チャレンジショップ第2号店「ママとこcafe」が6月1日オープンする。「子ども連れでもくつろげるカフェ」がコンセプト。オーナーの黒沢七緒さん(31)は「精いっぱい挑戦したい。お母さんも子どももくつろげる憩いの場にしていきたい」と話す。

起業支援施設は同町布川の利根ニュータウン商店会の一角にあり、名称は「とねまち0→1BASE(ゼロワンベース)」。町が地域活性化の一つとして、若者会議「とねまち未来ラボ」の協力を得て昨年6月に完成させた。ゼロからさまざまな「1」が生まれるようにとの思いを込めた。起業を目指す人などに貸し出し、独立開業するための経営ノウハウなどを学んでもらう。今回は1年間を予定している。

子ども連れの利用を想定し、靴を脱いで上がるフローリングのエリアと、ベビーカーで入れるエリアがある。フローリングエリアにはカウンターと低めのテーブル3台があり、座って利用する。木の玩具やお絵描きスペースもあり、子どもを近くで自由に遊ばせることができる。ベビーカーで入れるエリアには1組のテーブル、いすがある。店内には授乳室やおむつ替え台もある。

2人の子どもを育てている黒沢さんは「自分も育児をしていて、頑張れば頑張るほどしんどくて、家にも外にも心休まる場所がなかった。同じ思いをしているママたちが来てくれるような店にしたい」と話す。

「母親目線」を大事にし、提供する食事は県産食材を使った無添加メニュー。「野菜たっぷりランチプレート」「オリジナルスパイスカレー」はドリンク付きで各1300円。キッズメニューは「国産小麦のうどん」「国産小麦のパンケーキ」が各400円。離乳食(200円)やカフェインレスのコーヒー、紅茶(各400円)など。

黒沢さんは「ママ、パパだけでなく、近所の人や町外の人にも利用してほしい。友達の家にいるような、頑張っている皆さんがほっと一息つける場にしていきたい」と話した。

営業時間は午前10時~午後2時(定休日は水、金、日曜)。席が少ないため予約がお勧めという。問い合わせは同店(電)070(1304)4459。

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