路線バス運転手確保へ3社に支援金 盛岡市、新規雇用1人40万円

 盛岡市は路線バスを運行する3事業者に対し、運転手確保のための支援金制度を始める。5~9月に新規雇用すれば待遇改善や人材育成などに1人当たり40万円を支給する。各事業者は運転手不足に苦しむだけに、市民生活の重要な足となる路線維持につなげる。

 県交通、県北バス、JRバス東北の3社で最大40人分。継続的に雇用し、市内路線の営業所に配属されることを条件とする。使途は採用後の支度金や待遇改善、人材育成の費用などを想定し、各社の判断に委ねる。

 市が3社に行ったヒアリングで運転手不足に苦しむ声が相次ぎ、対策として支援金の創設を決めた。1600万円の予算を確保し、財源には新型コロナウイルス対応の地方創生臨時交付金を充てる。

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