グーグル傘下Wingのドローン配達、大都市圏のような密集環境で運用可能に

同社は、オーストラリアで最も急速に発展している大都市圏で、1日に約1,000個(約30秒に1個)の荷物を配達しているにもかかわらず、「ドローン配達は本当に密集した都市環境で実現可能なのか」という質問を受けることがあるという。

その実現性を示すために、同社は2023年5月初め、コロラド・ロッキーズの本拠地であるクアーズ・フィールドで、ビールとピーナッツをフィールドに配達するデモンストレーションを実施。試合当日ではなかったが、スタンドには約1,000人が集まり、AUVSIの自律システム会議のキックオフパーティーを楽しんでいた。

Wingがクアーズ・フィールドを選んだのは、特にチャレンジングな環境だからだという。クアーズ・フィールドは、アメリカで最も急速に発展している都市のひとつであるコロラド州デンバーの真ん中に位置している。スタジアム席やジャンボトロンなどがあるようなプロスポーツのスタジアムであれば、どんな場所でも楽しい挑戦になるとした。そして、クアーズ・フィールドは、北米で2番目に高い都市で、高さ5,200フィートという「1マイルハイ」に位置している。

同社の目的は、スタジアムの観客にビールやピーナッツを届けることではない。同社は地上からの配送という既存の方法を補完し、小さな荷物をフィートではなくマイルでより効率的に移動させることに重点を置いている。

しかし、Wingデリバリーネットワークのオペレーションモデルによってドローン配送サービスの可能性を広げる準備を進めており、より多くの場所で配送するためのテクノロジーの準備が整っていることを示したいとしている。

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